渡部耕平2022年5月5日 10時30分

 聴覚に障害がある人たち(deaf〈デフ〉)が競うスポーツの祭典「デフリンピック」(5月1~15日、ブラジル)の陸上競技に、青森県五戸町出身の佐々木琢磨選手(28)が、日本代表として出場する。
目標は8日に決勝を迎える、100メートルでの優勝だ。メールでの取材に「絶対に世界一になり、金メダルを持って帰ります」と決意を語った。

 出場は3大会連続3度目。今回は100メートルのほか、200メートル、400メートルリレー、1600メートルリレーの4種目に挑む。

 前回2017年のトルコ大会では、400メートルリレーでアンカーを走り、優勝した。だが、思い入れのある100メートルでは11秒30で、7位に終わった。

 悔しさをバネに練習拠点の仙台大学で、体の軸の力とバランスを鍛え直した。19年の国内大会で、日本ろう新記録となる10秒62を出し、21年の世界デフ陸上競技選手権では、10秒67で銀メダリストに。

 今回の大会には、「最高の練習をしてきました。自信は120%以上です」と万全な状態で臨む。

https://www.asahi.com/articles/ASQ546KRYQ4XULUC01C.html