MISIA、加藤登紀子と平和への願いを歌声に…震災復興ライブで「花はどこへ行った」響かせた
2022年5月5日 5時0分スポーツ報知
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ライブ「MISIACANDLE NIGHT 2022 PEACE OF MIND」(全4公演)の最終公演を行ったMISIA(右)とゲスト出演した加藤登紀子
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 歌手のMISIA(43)が4日、山梨・河口湖ステラシアターで恒例野外ライブ「CANDLE NIGHT 2022 PEACE OF MIND」(全4公演)の最終公演を行った。

 澄んだ空気、優しく灯(とも)った無数のキャンドルの炎。富士の麓の幻想的な空間で、平和への願いを歌声に乗せた。ゲストの加藤登紀子(78)と歌ったのは、1960年代に世界的にヒットした米フォーク歌手ピート・シーガーの反戦歌「花はどこへ行った」(55年)。ロシアの文豪ショーロホフの代表作「静かなドン」に登場するコサック(現在のウクライナ、南ロシアに存在した軍事的共同体)の民謡をもとに制作された楽曲で、ロシアのウクライナ侵攻が始まった2月下旬から披露している。

 3000人の視線が注がれる中、MISIAは「この歌の背景を知ると、あの地域はずっと紛争が身近にあると気づかされる。70年ほど前に反戦歌として発表された歌ですけど、今こそ歌い継いでいかなければいけない」と決意を新たに。複数ある訳詞から加藤の翻訳版を選んだことについて、加藤は「私の詞を選んで、歌っているだけで縁(えにし)だなと思いました。うれしいです」と感激した。

 「CANDLE NIGHT」は東日本大震災後の復興への祈りを込め、12年にスタート。人と人とのつながり、物質的に恵まれた現代社会から離れ、「幸せ」を見直そう―という思いが込められている。

 約2時間のパフォーマンス。MISIAは「Higher Love」や、矢野顕子(67)が書き下ろした新曲「希望のうた」など15曲で力強い歌声を響かせた。「キャンドルの灯(あか)りがステキだと思うのは、消えても誰かから分けてもらえるし、その光は広がっていく。そんなふうに私たちの願いがもっともっと、もっともっと広がっていけばいい」と呼び掛けた。

 「歌を歌おう 2022ver.」で締めくくると、出演者が勢ぞろい。「愛と平和の祈りを込めて。さんのーがーはい(=故郷・福岡の方言で、いち、にぃの、さん)」の合図で灯りが一斉に消えた。

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