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 敵基地攻撃能力の議論では基地だけではなく、敵の中枢を攻撃できるようにすべきだなどとのたまう。敵が攻撃してくるかもという情報だけで、敵の中枢を攻撃する。これを一般には「先制攻撃」というのではないのか。メンチ切られたからナイフで刺していいって話で、どこが専守防衛なのか。

 先日は靖国神社を参拝し、「英霊の尊い死のおかげで国は守られている」と発言。軍部の独走と見通しの甘い作戦下で、兵隊のほとんどが餓死した先の戦争は英霊も民間人も悲惨な目にあった。


 むしろ敵ではなく国に殺されたようなものだ。その死を美化し称えられても彼らはけしてうれしくないはずだ。きっと「二度と戦争はごめんだ」と思っているだろう。

 戦ったのは兵士だけではない。「守った」というならまさしく水際で戦い、学生や少年までも駆り出された、沖縄の民間人の犠牲こそ、本土決戦までの時間稼ぎであったはずだ。

 安倍元総理もネトウヨのテーマパーク靖国神社に行くなら、次の日には沖縄に飛び、戦没者慰霊のあの大量の石碑の前に土下座して追悼すべきだろう。
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