AFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループH第4節が25日に行われ、横浜F・マリノス(日本)とシドニーFC(オーストラリア)が対戦した。

 両者は22日に行われた前節でも対戦し、横浜FMが1−0で辛勝。横浜FMは同試合からフィールドプレイヤーを全員入れ替え、決勝点を挙げた角田涼太朗が左サイドバックでスタート。山根陸はACL初先発を果たした。

 横浜FMは幸先よく6分に先制する。コーナーキックのこぼれ球を回収し、左サイドから水沼宏太がゴールに向かうクロスを供給。ファーから飛び込んだ實藤友紀が、ダイビングヘッドで合わせてゴール左下に突き刺した。

 11分、横浜FMがリードを広げる。松原健が右サイドの深い位置からグラウンダークロスを送り、受けた西村拓真は軽やかなターンで相手をかわす。西村はボックス中央で左足を振り抜き、ネットを揺らした。

 横浜FMはボールを握って時計の針を進め、2点のリードで折り返す。55分には3点目を奪う絶好機が到来。エウベルがピッチ中央で相手のミスパスをカットし、西村にボールをつなげる。西村はドリブルでファイナルサードに侵入すると、ペナルティエリア左のアンデルソン・ロペスに一旦預け、ボックス中央でリターンパスを受け取る。右足ダイレクトでゴールに流し込もうとしたが、わずかに枠の右へ外れた。

 その直後、シドニーが立て続けにビッグチャンスを迎える。56分にはルーズボールの奪い合いでコスタ・バーバルーゼスが角田と入れ替わり、ボックス内に侵入。味方へのラストパスを選択したが、岩田智輝にカットされて決定機を活かせない。57分にはスルーパスに抜け出したパトリック・ヤズベクが高丘陽平との一対一を迎えたが、ゴール右下を狙ったシュートは惜しくも枠を外れる。

 64分、横浜FMに退場者が出てしまう。ハーフウェーライン付近でパスを受け取った角田がパトリック・ウッドにプレスをかけられ、入れ替わりを阻止しようとした際にウッドを倒してしまう。このプレーがDOGSO(決定的な得点機会の阻止)に当たるとして、角田は一発レッドカードで退場となった。

 シドニーの攻撃を耐えながらも3点目の得点機会をうかがう横浜FMは、85分にシドニーのゴールを脅かす。左サイドでのボールキープから、吉尾海夏が右に大きく展開。反応した松原は、ペナルティエリア右で飛び出してきた相手GKをかわし、無人のゴールに流し込もうとしたが、右のポストに嫌われる。

 それでも、横浜FMは87分にダメ押しの3点目を獲得する。攻撃に参加していた岩田が藤田 譲瑠チマのスルーパスに抜け出し、ペナルティエリア右からグラウンダーで折り返す。これをゴール前のA・ロペスが押し込み、ACL初ゴールを記録した。

 試合はこのまま終了し、横浜FMは2連勝で3勝1敗、シドニーは2連敗で2分2敗となった。次節は28日に行われ、横浜FMはホアンアイン・ザライ(ベトナム)、シドニーは全北現代モータース(韓国)と対戦する。

【スコア】
横浜F・マリノス 3−0 シドニーFC

【得点者】
1−0 6分 實藤友紀(横浜FM)
2−0 11分 西村拓真(横浜FM)
3−0 87分 アンデルソン・ロペス(横浜FM)

【スターティングメンバー】
横浜FM(4−2−1−3)
高丘陽平;松原健、岩田智輝、實藤友紀(45分 小池龍太)、角田涼太朗(64分 退場);喜田拓也、山根陸(63分 藤田譲瑠チマ);西村拓真(80分 吉尾海夏);水沼宏太(63分 仲川輝人)、アンデルソン・ロペス、エウベル(66分 畠中槙之輔)

https://news.yahoo.co.jp/articles/0b7fdf47eb80c2e724a8364cf57f08f30df142ab