『となりのヤングジャンプ』で連載中の村田雄介版『ワンパンマン』。4月7日に更新された最新話では、ガロウとサイタマの真剣勝負が描かれた。しかし、その内容がONE版と異なっていたため、もたもやファンから賛否の声が上がっているようだ。

※『ワンパンマン』最新話の内容に触れています
第207話は、“対峙する最凶と最強”という煽り文から開幕。一般人を救助するヒーローたちの裏で、サイタマとガロウは激しくぶつかりあう。

あらためてサイタマの実力を認識するガロウだったが、そこへ何かと縁のあった子ども・タレオが登場。ガロウのことをヒーローにしか見えないと言い、「怪人のふり」をやめてほしいと懇願する。

だが、絶対悪として君臨することを望むガロウは止まろうとしない。そしてサイタマの挑発にのり、ふたたびバトルが再開。サイタマはタレオがガロウの救済を望んでいることを汲み取り、主人公の風格を漂わせながらガロウに向き合うのだった。


ストーリーの大筋はONE版と変わらないものの、ガロウがこの時点で“ヒーローに寄った”存在として描かれているのは大きな違い。タレオとの絡みや、サイタマのガロウに対する向き合い方も異なっており、より人間味が強く感じられる展開となっていた。

いまだに改変を受け入れられない人も
今回の話で、タレオだけはガロウをヒーローとして受け入れており、その破滅を止めたいと願っていた。そしてそんな子どもの願いに応えようとするサイタマの姿も、王道のヒーローらしい輝きを放っている。

原作改変であっても、こうした展開を秀逸だと感じる読者は多いようだ。SNSなどでは、《村田版は子どものためにガロウを止めるってなってるのがいい!》《サイタマかっこいい、これはヒーロー》《ガロウが救ったタレオのおかげで「子どものためにガロウを止める」っていう明確で相応しい理由がついてる…!》と絶賛する声が上がっていた。

しかしそれでもなお、一部の原作ファンは批判的なスタンスを変えていない様子。悪に寄ったONE版のようなガロウを期待していたらしく、《絶望感が足りない》《話違いすぎて出来のいい同人誌》《ガロウ編の楽しみにしてたところ切られまくり》などと不満を漏らしている。

とはいえ、サイタマがガロウと戦う目的がはっきりしたため、ここからさらに物語は加速していくはず。村田版「ワンパンマン」がどのように収束するのか、注目したいところだ。

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