ウクライナの元テニス男子世界ランク13位のアレクサンドル・ドルゴポロフ(33)が、同国への侵攻によって制裁を強める世界のスポーツ界とは一線を画してロシア擁護≠フ方針を示しているテニス界に怒りの声を上げた。

 スポーツ界ではロシア選手を国際大会から除外する動きが加速しているが、テニス界では国際テニス連盟(ITF)が主催するデビスカップの出場こそ禁止したが、一流選手の主な活動の場であるプロツアーを統括する男子のプロテニス協会(ATP)や女子テニス協会(WTA)はロシア人選手の出場を許可する方針を出し、そうした選手は現在もプレーを続けている。

 さらにWTAのスティーブ・サイモン会長が英公共放送局「BBC」にロシアの選手について「罪のない犠牲者であり、孤立しているのは公平ではない」などと語るなどテニスの国際団体によるロシア寄り≠フ姿勢が物議を醸している。

 そうした中、テニスの一流選手として活躍しながらウクライナの戦地に赴いたドルゴポロフがテニス界に怒りの声を上げた。

 協会のロシア擁護の姿勢についてBBCで「テニス界はあまりにも受動的だと思うと彼ら(協会)に言った」と強く批判。そして「ロシア人選手が中立としてプレーを続けて国旗を外しても何も変わらない。今起きている制裁では、プーチン大統領を止めるのに十分ではない。『私たちは戦争に反対している』と言うだけでは不十分なんだ」とロシア選手のツアー大会への全面出場禁止を求めた。

激甘処分≠ナロシアを擁護するテニス界は、ドルゴポロフの悲痛な訴えにどう答えるのか。大きな注目が集まる。
 
東スポ 3/17(木) 21:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/5ac08105d3c694dd7eae8c8ef4ff2cacfaaf3932

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