欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦第2戦(16日=日本時間17日)、昨季CL王者で連覇を狙うチェルシー(イングランド)は敵地でリール(フランス)に2―1で逆転勝ちし、2戦合計4―1で2季連続の8強入りを決めた。

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 チェルシーは前半38分に先制を許して迎えた前半アディショナルタイムの48分にMFクリスチャン・プリシッチが角度のないところから同点弾を決めると、後半26分にDFセサル・アスピリクエタのゴールで勝ち越した。アスピリクエタは「序盤はうまくいかなかったと思う」とし「ピッチで最善を尽くさないといけないことを知っている。それが私たちの仕事だ」と語った。

 チェルシーはロシアのウクライナ侵攻を受けてオーナーのロシア人実業家ロマン・アブラモビッチ氏が英政府から資産を凍結された。クラブも影響を受け、新規のチケット販売、選手の移籍が禁止となり、銀行口座もクレジットカードも使用できなくなった。しかも英政府は1試合の遠征費を2万ポンド(約312万円)に制限。今回のリール戦は制裁の前に航空チケットを購入していたため無事に遠征できたが、CL準々決勝以降も海外遠征となれば、確実に旅費が足りなくなる。

 英メディア「SI」によると、チェルシーのドイツ代表MFカイ・ハーバーツ(22)が「私たちにとって重要なのは試合に参加することなので自分で払う。バスや飛行機で行くよりも今の世界にはもっと大変な瞬間がたくさんある。問題なく払う」と話し、自腹で遠征費をまかなうという。欧州CL連覇に向けてピッチ内外で厳しい戦いが続きそうだ。 

東スポ 3/17(木) 10:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/44edb9b5664fc7e285d2d6be4b48c6a335f4a937

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