13日に閉幕する北京パラリンピックを前に、国際パラリンピック委員会(IPC)のアンドリュー・パーソンズ会長(45)が複雑な心境を語った。

 本来は平和の象徴≠ニされる五輪・パラリンピックだが、北京五輪閉幕後の24日からロシアがウクライナへ侵攻を開始。当初IPC側はロシアと同国を支援するベラルーシの選手を「中立」の立場で北京パラリンピックに参加させる方針を打ち出していたものの、開幕前日に方針を転換。両国の選手を除外することになった。

 本来スポーツと政治は切り離さなければならないというのが一般論。しかし、政治事情が複雑に絡み合う展開となってしまった。

 実際に、パーソンズ会長も12日の大会総括会見で「政治がスポーツの世界を動かすことを望んでいない。しかし、今起きている特殊な状況下で政治とスポーツを切り離すのは不可能だった」とコメント。遺憾の意を示していた。

 年々政治色が強まる五輪・パラリンピック。今一度スポーツの意義を見直す必要がありそうだ。 

東スポ 2022年3月12日 22時0分
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