2/27(日) 5:35配信
日刊スポーツ

チェルシーのオーナー、ロマン・アブラモビッチ氏(55)が26日、クラブを通じて声明を発表した。

ロシア人実業家のアブラモビッチ氏に対しては、英議員が制裁を科すべきだと主張。英国内の資産を凍結し、オーナー職を剥奪すべきだと声を上げていた。

ただ米フォーブス誌によると、アブラモビッチ氏はチェルシーに対して20億ドル(約2200億円)の融資をしており、英国がアブラモビッチ氏に制裁を科せば、同氏はクラブに対して20億ドルの一括返済を求める可能性があるという。そうなるとクラブは破産する。ファンにとっては最悪のシナリオだ。

そんな臆測の中でアブラモビッチ氏はクラブを通じ「オーナーになって20年近くになりますが、いつも自分の役割はクラブの管理人だと思ってきました。今日から将来にいたるまで、できる限りのクラブの成功を保証する役割です。そしてコミュニティーでもポジティブな役目を果たしてきました。心の底からクラブの最大の利益を願い、決断してきました。私はこれからもその価値観に従っていきます。だからこそ現在、私はチェルシーのチャリティー基金の管財人にクラブの運営を任せています。彼らがクラブ、選手、スタッフ、ファンの利益を考える上でベストの立場だと思うからです」と声明を発表。

アブラモビッチ氏はチェルシーがこれまで通りだと強調。さらに自身は実際のクラブ運営からは1歩引いていることを明かし、関係者やサポーターらの懸念を払拭(ふっしょく)しようとしたとみられる。

https://news.yahoo.co.jp/articles/d0b9e68ba169c3b89c90b7853c974208dbfa746a