2/16(水) 9:55配信
東スポWeb

競技に集中にするワリエワ(東スポWeb)

 俳優の谷原章介がフジテレビ系「めざまし8」で、北京五輪フィギュアスケート女子のROC(ロシア・オリンピック委員会)カミラ・ワリエワ(15)のドーピング問題について言及した。

 番組では、9日に行われた関係者への聞き取り調査際のワリエワの母親と法律専門家の音声とされる記録をロシアメディアから独自入手したとし、紹介。

 その中で法律専門家が「この薬は汚染した食材や、この薬を服用している(ワリエワの)祖父を通じて、選手の体内に入った可能性があります」と話した。

 母親も「(ワリエワの)祖父に電話をかけました。彼は人工心臓を付けているからです。『(検出された禁止薬物)トリメタジジンを持っているか』と聞いたのですが、調べてかけ直すと言いました。そして確かにあったのです。彼はそれを心臓に雑音がある時に服用していて携帯しています。ですので彼がこの薬を持って(ワリエワの)家に来て法律専門家が言った通りのことが起きた可能性もあります」と説明した。

 母親はこの音声の中で、仕事で朝から家を出る私に代わり(ワリエワの)祖父がワリエワの練習に同行し、帰宅後も一緒にいることが多いなどとも説明しているという。

 この点については、IOCのオズワルド規律委員長も15日、報道陣に対し「昨年のクリスマスに祖父と同じグラスを使ったことが要因になった可能性があると、ワリエワ選手の母親と法律専門家が主張している」と明かしていた。

 谷原はこれらを踏まえ、15日のショートプログラム1位となったワリエワについて「滑る前の練習の雰囲気、滑り終わった後に天を見上げてこみ上げるものを見ると、相当なプレッシャーが15歳にかかってたんだなと感じますね」としたうえで「あくまで現在は疑惑の段階で背景も経緯もわかっていない。ただ難しいのは16歳未満の保護対象の子を周りの大人がしっかりと管理してあげないといけないと改めて思いますね」と語った。

 一方、ワリエワらROC(ロシア・オリンピック委員会)の選手団に同行しているフィリップ・シュベツキー医師が、2007〜10年に反ドーピング規則違反で資格停止処分を受けていたことも報じられた。

 番組にリモート出演した元日本アンチドーピング機構理事の鈴木大地日本水泳連盟会長は「過去、ドーピングに関わった医師がこういったところに出てくるのも組織的にどうなのかなとは思う」と指摘。これに谷原は「ロシアの闇に見えてしまうところもある」と話した。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/013f856d3fed4eba5f7b77a33124365eba42d27a