自身が悲願として4回転半を跳びたいと言い続けていた理由として、

「僕の心の中にいる9歳の自分がいて、あいつが跳べってずっと言っていたんですよ。ずっと『お前へたくそだな』と思われながら練習していて。でも、今回のアクセルは、褒めてもらえたんですよね」
と表現した。

 そのフォームが「実は同じフォームなんですよ。9歳の時と。だから一緒に跳んだんですよね。それが自分らしいなと思ったし、最終的に技術的においついたのが、あの時のアクセルだったし」と語った。

 難しい挑戦を壁になぞらえ、それをのぼっていったときに、
「最後に壁の上で手を伸ばしていたのは9歳の俺自身だったなと。最後に一緒に上ったなと」とした。「羽生結弦のアクセルとしては、これだったんだとなってるんですよね。納得できているんですよね」とした上で、「それがモチベーションとしてこれからどうなるかは分からないですけど」としつつ、「あれ(アクセル)がアンダー(回転不足)だったとしても、転倒だったとしても、いつか(演技を)見返した時に、羽生結弦のアクセルって軸が細くてジャンプが高くてきれいだよねと誇れるジャンプだったと思っています」と胸を張った。