東スポWeb
過酷な下半身トレに苦しい表情の巨人・岡本和(東スポWeb)
巨人は宮崎での春季キャンプ第2クールを終了した。昨季まで2年連続で打撃2冠に輝き、自身初のゴールデン・グラブ賞を獲得した岡本和真内野手(25)も順調に調整を続けている。ただ、これだけ実績は残しているのに自主調整が認められる「S班」入りを果たせていない。今なお主砲が若手中心の「一軍」で汗を流し続けているワケとは――。
岡本和は7日のフリー打撃で最後の一振り≠バックスクリーンに放り込んだ。それでも「この時期にいいわけがないので。バッティングにしても何にしても。そういうのをちょっとずつ埋めていく」と冷静に言い、報道陣の質問に答えつつ「(今のは)書かなくていいです」といつものマイペースぶりを貫いた。
すっトボケた感じはいつも通りだが、年々進化を遂げている。2019年に「ビッグベイビー」と命名した原監督も「ご飯を食べる時だけニコニコ、ニコニコしてね…。(現在は)若大将から大将の域に達する」と絶賛。宮崎キャンプ中に一度だけ行われる紅白戦についても「和真も(S班同様に)参加しないと思います」と明言した。
岡本和への処遇は坂本らがいる「S班」と変わらない。にもかかわらず実績で雲泥の差がある若手中心の「一軍」に組み込まれたのはなぜなのか? チームスタッフによると、理由は2つあるという。
「確かに実績はもう十分あるし、『S班』に入れても何も問題はないが、首脳陣には和真に『まだ老け込んでほしくない』という思いがある。だからこそ、若い選手たちと一緒にやらせている」
昨季まで4年連続30発超えを果たしているが、年齢は25歳でまだまだ成長が見込まれる。体調管理などを優先するベテラン勢と同じ枠組みにするのは時期尚早というわけだ。そして、もう1つがチーム内での地位を確立できていない選手たちの手本になることだという。
「巨人の4番を打っている人が目の前にいたら、みんなが『違うな』と思うはず。和真はバットも振るし、ノックもたくさん受ける。これからレギュラーを狙う若手は、和真以上に練習をしないと勝てるわけがない。そう気づかせるために、和真が(一軍キャンプの)キャプテンに指名されたんです」
昨季は若手の台頭が乏しく、今季は育成と底上げがチームの最重要テーマとなっている。岡本和をあえて「S班」に置かないのは、主砲の老化防止≠ニ若手引き上げへの道しるべ。背番号25が背中で語れば語るほど、より強固なチームに生まれ変わりそうだ。
https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/r/iwiz-amd/20220208-03982250-tospoweb-000-6-view.jpg
https://news.yahoo.co.jp/articles/1818866043932b8d25d4ff471a8b3ba091bfad16