0001朝一から閉店までφ ★
2022/02/02(水) 17:45:27.40ID:CAP_USER9「昼の顔」として昭和、平成と31年間にわたってトーク番組の司会を務めた小堺一機さん(66)。海千山千のゲストを臆することなく迎えて、チャーミングに仕立ててしまう小堺さんの明るさと軽快さが、番組人気を支えていました。その原点はどこにあるのか。開始当初不人気だった番組が日本を代表する長寿番組になったのはなぜか。小堺さんに聞きました。
人生は突然、暗転した。
「あなた、色弱ですね」。中学2年の健診で突然告げられた。絵を描くのが好きで、デザインを学べる都立工芸高校に絶対行く。そう決めていたのに――。当時は色弱だと試験を受けることができなかった。
「人生で初めて、世の中から道を閉ざされた。寂しくて、悲しくて」。体に力が入らない。勉強する意義も見いだせない。明るく楽しく生きてきた少年の心は、みるみるすさんでいった。
ある日の夕ごはん時、料理人の父・秀男さんがいつも通りのざっくばらんな調子で言った。「いいなあ、お前、人と違う色が見られるんだから」
「聞いたときは『もうちょっと気を使えよ』と思いました。でもそれからびっくりするくらいに、気持ちが楽になっちゃった」。都立の商業高校に成績トップで入学し、生徒会長も務めた。つらいとき、つらい方向からではなく、物事がひらけたほうから見る。父の言葉は道しるべとなり、後の人生をひらいていく。
フジテレビの昼のバラエティー「いただきます」のメイン司会に抜擢(ばってき)されたのは28歳の時だった。萩本欽一さんの「欽ちゃんのどこまでやるの!」に関根勤さんと出演したり、堺正章さんが司会の歌番組「ザ・トップテン」のリポーターをしたりしながら経験を積んでいたが、メインを任されるのは初めてだった。「もう、力が入って、入って」
ゲストは個性豊かな「おばさま」ばかり。生放送で気は抜けない。毎晩、自宅で必死に話すことを考えて、本番に出すがまったくウケない。放送開始から数カ月たち、視聴率は地をはっていた。
「これ以上、落ちることはな…
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