1/17(月) 5:15配信
東スポWeb

崖っぷち≠フ陽川(左)と高山(東スポWeb)

 背水の中堅選手に水際対策≠ヘ追い風となるか。2月のキャンプに向けた一、二軍のメンバー選考を近日中に行う阪神では、今年もキャンプ初日から外国人選手の「全員集合」が難しい状況となっている。投手5人、野手2人のうち、すでに来日しているのはチェン・ウエイン投手(36)のみ。新型コロナ禍による政府の入国制限などもあり、16日の時点で助っ人勢のキャンプ合流時期は発表されていない。

 外国人選手7人の内訳はチェン、マルテ、ロハス・ジュニア、アルカンタラ、ガンケルの残留組と、新加入のカイル・ケラー(28)、アーロン・ウィルカーソン(32)の2投手。昨年に続き、外国人選手にも競争原理を導入し、選手層にさらなる厚みを形成するのが狙いだ。

 ただ、第一目標が「開幕一軍メンバー入り」となるのは日本人選手も同じ。キャンプ中盤以降に予定されている練習試合やオープン戦などでは助っ人勢が不在だったり、調整期間にある可能性も高く、生き残りをかける日本人選手にとっても絶好のアピール機会となるはずだ。

 野手では金本前監督時代からレギュラー獲りを期待をされてきた陽川尚将内野手(30)、高山俊外野手(28)、投手だとトレードやFAの人的補償で虎の一員となった小林慶祐(29)、加治屋蓮(30)、尾仲祐也(26)あたりが崖っぷち≠ノ立たされている。矢野政権下で世代交代を推進する中で、若手としてチャンスを与えてもらえる保障はない。一打席、一イニングでも多くアピール機会があるに越したことはなく、助っ人勢の出遅れは絶好のチャンスにもなる。

 開幕が近づくにつれ、外国人選手も生き残りをかけて調子を上げてくるのは間違いない。首脳陣も外国人枠を有効活用するための見極めを優先したいはず。そうなれば一軍当落線上にいる日本人選手にとって狭き門≠ノなるのは目に見えている。助っ人勢がそろわないキャンプ序盤こそ、一軍生き残りを目指す選手にとっては真剣勝負の場となりそうだ。

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