>>253

ニューヨークの日本人コミュニティで活動する150人の草の根グループ「イエローキャブを考える会」(Association to Think Over the Yellow Cab Issue) に全ての質問をまとめてもらうことにした。

日米両国でこの問題について最も精力的に活動しているのがこの会である。

会は、家田が『イエローキャブ』という表現を使っていることに驚き、4月から5月にかけて独自の調査を行った。 マンハッタンの電話帳から200人を選び、「タクシー以外で『イエローキャブ』という表現を聞いたことがあるか」と尋ねたのだ

「はい」と回答した人は何人だろう。この会によれば、皆無だった。

主催者の一人である豊田正義によると、家田は彼の問い合わせに対し、「日本でネガティブな意味で使われているのを聞いたことがある」と曖昧に答え、誰から聞いたかなどの詳細は明かさなかったという。

会によると、この本には他にも「(ニューヨークの)イースト・ヴィレッジが、ジャパニーズ・ハーレム」と呼ばれている」など、いくつかの虚偽の記述があるという。

このような捏造により、ニューヨーク在住の日本人に対する強い偏見が生じているという。その偏見によっても、ある日本人学生は『イエローキャブ』を読んだ両親に反対され、ニューヨークへの留学を断念した、など不運なケースが出ている、と会は話す。