「ゴッドファーザーPARTIII」(1990年、アメリカ)

マルチンクス大司教がバチカン銀行の総裁を退任した翌年の1990年に公開されたこの映画において
ロベルト・カルヴィ暗殺事件とヨハネ・パウロ1世の教皇就任直後の突然死が
長年のバチカンとイタリア政界、マフィア3者の癒着を象徴するプロットとして使用された。

しかしながら、カトリック教会のみならず、カトリック教国並びにキリスト教にとって一種のタブーである2つの事件の関係を堂々と扱ったことが影響したためか
同作はアカデミー賞にかろうじてノミネートはされたものの、最終的に1部門も賞を得ることは出来なかった

(カルヴィは、バチカン銀行のユダヤ系スイス人の「フレデリック・カインジック」という役名になっている。
なお、カインジックを演じたのはヴィスコンティ映画で活躍したヘルムート・バーガー)。