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初日から5連勝の阿炎はさらなる高みを見据える(東スポWeb)
兄弟子から金言≠セ。大相撲初場所5日目(13日、東京・両国国技館)、幕内阿炎(27=錣山)が幕内北勝富士(29=八角)を一方的に押し出して初日から5連勝。「自分の距離で、攻め過ぎず前のめりにならないように意識した。良かったと思う。場所に合わせて体調管理をしっかりしているので調子はいい」と手応えを口にした。
昨年には新型コロナウイルス対策のガイドライン(不要不急の外出禁止)に違反して3場所出場停止などの懲戒処分を受け、小結まで務めた実力者が幕下まで番付を落とした。先場所は7場所ぶりに幕内復帰を果たし、12勝の好成績で敢闘賞を獲得。それでも阿炎自身は、まだまだ満足はしていない。さらなる高みを見据えているからだ。
阿炎を古くから知る関係者は「(部屋付きの)立田川親方(元小結豊真将)から『強い力士とやって勝たなかったら、仕方ない』ということを言われたみたい。(番付の)下の方で勝っても仕方ないという意味でしょう」と明かした。兄弟子の立田川親方は現役時代に「角界一美しい所作」と称され、相撲は常に真っ向勝負。土俵を離れても礼儀正しい優等生として知られていた。
阿炎も目標の力士として真っ先に名前を挙げているほど。尊敬する兄弟子の言葉を胸に秘めて、慢心することなく土俵に上がっている。今場所も好成績なら三役復帰も見えてくる中、阿炎は「そういうことは考えず、人としての成長を考えます」。かつてのやんちゃで浮ついた姿は、もうどこにもない。
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