羽生結弦を見習え


共鳴した2人の「絶対王者」 内村航平と羽生結弦が目指すもの
倉沢仁志
毎日新聞 2022/1/11 13:31(最終更新 1/11 13:48) 有料記事 1176文字
https://mainichi.jp/articles/20220111/k00/00m/050/097000c

 オリンピックの世界で「レジェンド」とされる体操の内村航平(33)=ジョイカル=の現役引退が11日、発表された。内村と同じように、氷上で数々の偉業を成し遂げてきたフィギュアスケート男子の羽生結弦(27)=ANA=は競技の枠を超えて、互いの価値観や高みを目指す競技者としての志に共鳴してきた。

競技の枠を超えて互いに刺激

 フィギュアスケートで前人未到のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)習得を目指す羽生。これまでも内村に触発されてきた。2021年3月の世界選手権では次のように語り、内村の活躍から大技へのヒントも見いだそうとしていた。

 「内村さんが(鉄棒で)H難度(の大技であるブレトシュナイダー)を決めていることも刺激になっていた。(内村さんは)こういう感覚なのかな、ああいう感覚なのかなとか。4回転半はかなりの大きな壁なので、それにどう回転数を増やしていくのか、どうやってジャンプの高さ、滞空時間を延ばしていくのかを考えたりもしています」