「由佳さんが大変だったときも、ずっと動向は気にしていました。力になりたかったけど、電話が通じないのでネットでチェックするぐらいしかできなかったですけどね。それから10年以上がすぎ、妻と離婚して1Kのアパートで独り暮らしをはじめたときに、自分の未来や生き方について色々と考える中で、ふと由佳さんのツイッターをフォローしたんです。そしたらすぐフォローバックされた。脱衣所にいたんですが、『おお!』とテンションが上がり、半裸のままDMを送りました」(栩原)

栩原自身も芸能界を引退したこと、結婚して離婚したことなど近況を綴り、最後は「応援しています」で締めた。

「なかなかの長文でしたけど、私は『久しぶり! 色々あって凄いね。会おうよ』と短く返して(笑)、電話番号を交換しました。そこから2時間くらい話したんじゃないかな。最後の最後、楽人くんはこう言いました。『由佳さん、デートしてください』と」(小阪)
2020年冬のことである。最後に栩原が振られてから12年もの時が流れていた。待ちに待ったデートの待ち合わせ場所は池袋東口。栩原は30分以上前からスタンバイしていたという。

「本当に来てくれるかわからないし、来ても待てずに帰っちゃうかもしれない。絶対にこのチャンスを逃すまいって気合を入れていたんです。ただ……杞憂でしたね。由佳さんが東口に来た瞬間、すぐにわかった。人ごみの中、彼女だけが輝いて見えた。雷に打たれたような衝撃でした」(栩原)

そこから何度か食事を重ね、2021年春から交際がスタート。栩原の頭には結婚しかなかったが、渾身のサプライズや長文の手紙で愛を語っても、コサカーナは「スン」とするだけで首を縦に振らなかった。

「彼が本気なのは伝わっていました。だから私も本気で答えました。『いまのあなたの収入では結婚は出来ない。多額の年収がほしいわけじゃない。私は保育事業を通して、自分が子どもにかけたい費用は最低限いくらかかるか理解しています。結婚をしてからも仕事は続けたい。だからこそ、将来性を感じる人と結婚したい。仕事も子育ても妥協することなく、欲しいものは手に入れる。その上で一緒に成長していける人がいいの』と告げると彼はその場でスマホを取り出して、お父さんに電話しました。楽人くんのお父さんは会社を経営していて、ずっと後を継がないか? と言われて迷っていたそうです。彼は私の目の前で『会社を継ぐよ』と言いました」(小阪)

二人は新しいことを始めるのに最適だと言われる「一粒万倍日」である1月11日に入籍するという。

「いま、メチャクチャ楽しいです。他の人の10倍、彼女を幸せにします!」(栩原)

「経営者となる楽人くんを私が引っ張っていかなきゃって思っていたんですけど、人との接し方・配慮・気遣い、そして覚悟すべてが私の想像以上でした。立派な大人の男になっていた(笑)。これからは後方で彼を支えようと思います。よろしくね!」(小阪)

終わり良ければすべて良し!!