12/31(金) 5:15配信
東スポWeb

計量を終えポーズを取る井岡(左)と福永(東スポWeb)

 男気王者だ! ボクシングWBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(32=志成)が王者の度量を示した。

 WBO同級6位の福永亮次(35=角海老宝石)とのV4戦(31日、東京・大田区総合体育館)を控える中、30日の前日計量では52・1キロで一発パス。きっちりリミットに合わせ「あとは戦いに備えるだけ。仕上がっている」と意気込みを見せた。来年に実現が期待されるIBF世界同級王者のジェルウィン・アンカハス(フィリピン)との統一戦につなげるためにも10度目の大みそかのリングで必勝を期す。

 そんな中、この日、当日に使用されるグローブが発表され井岡はエバーラスト社、福永はレイジェス社のものとなった。同じメキシコ製だが別メーカー。この場合、公平性や単純ないちゃもん≠ネど理由はそれぞれでクレームを入れる選手は多い。過去には「同じ色にしろ」と要求する選手もいたほど。国内外でたびたび目にされる光景だ。

 王者がその権限で「同一のものを」と要求しても不思議ではないところだが、井岡は「今までもレイジェスを使っている選手とやってきたんで気にならない。好きなグローブで満足いく状況で試合に臨んでもらいたいし、それで自分のパフォーマンスを見せて、納得いく試合ができると思う。そういう状況の中でやってもらいたいなと思うんで特に気にならない」ときっぱり。

 挑戦者に納得した形で力を発揮させ、そのうえで勝つ――。王者は完全な形≠ナケリをつけたい気持ちの表れと言えそうだ。

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