聖子さん本当に可哀想だった。。。
遺体を見た瞬間に叫ぶように泣いて、ごめんねごめんねってずっと沙也加さんの顔を撫でて覆い被さるように泣いてた
周りなんて気にしないで、気にすることもできないぐらい感情がどうすることもできなかったんだと思う
大人があんなにも我を忘れて泣き叫ぶの初めて見た
崩れ落ちて倒れそうになって、神田正輝さんの胸でしばらく泣いていた

沙也加さんは雪のせいもあってか、本当に眠ってるようで、顔に傷はなかった

それからも思い出すように、まだ信じられない、現実かを確認するように、何度も顔に手で撫でながら泣いていた

火葬するときに、聖子さんがいやーっと駆け寄って、、神田正輝さんが制止していた

でも、そんなに悲しんでいる聖子さんに、沙也加さんの霊はとても冷たくて、何を今更と、冷たい目でずっと見ていて、怖かった
記者会見のときもずっとお父さんの脇から離れなかった、、聖子さんには寄ろうともしなかった

普通亡くなった方は大抵色々なことを赦して、それぞれに寄り添うのだけど、、あんなに冷たく視線をおくる霊を初めて見た

お腹にいた赤ちゃんの魂はただぐるぐるさ迷っていて、お線香を炊いてあげたら煙と一緒に昇ったのかすっと消えていった

自殺のときのこと少し聞いてみたけど、本人はとにかく舞台に行くことができなかったみたいで、悩んでる間に時間になってしまって、もう全ての責任と悩みから解放されたいと思ったみたい

雪が降っていて、死ぬには丁度良い日だって思たって、、母親にはとにかく復讐したかったみたい、貴方は何一つ完璧じゃない 、どうせ私の死も貴方をより輝かせる物語になっていくでしょ、、私は最後に自分自身の意思でこの世を去りたいって、生まれることは選べないけど、去ることは選べる

私の最後の自由を尊重して欲しいって、、