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日本中央競馬会(JRA)の職員9人がプロ野球の成績に基づいて現金をかける野球賭博をしていたことが23日、JRAへの取材でわかった。40〜50代の男性で、いずれも管理職だという。JRAは11月下旬に9人を停職3日の懲戒処分とし、12月上旬に監督官庁の農林水産省に報告した。農水省からは、コンプライアンスを周知・徹底するよう指導を受けたという。

 JRAによると、9人は2016〜19年、プロ野球の成績を基に職員同士で賭けをし、金銭をやり取りしていた。年間に約11万円の利益を得た職員もいた。今年11月、内部通報窓口に情報が寄せられ、調査で事実関係が分かったという。9人の所属や肩書について、JRAは「個人の特定につながる可能性もある」として明らかにしていない。

 こうした行為は刑法の賭博罪にあたる可能性がある。JRAは警察に相談したといい、「厳正な処分を行うことが適切であると総合的に判断した」として刑事告発は見送ったという。

 再発を防ぐため、JRAは全職員に法令の順守などについてメールで注意喚起した。JRAは取材に「日本中央競馬会の職員としてふさわしくない行為であり、事案に関わった者には厳正に処分をいたしました。繰り返されることのないよう再発防止に取り組んでまいります」と答えた。

朝日新聞 12/23(木) 12:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/570ff03558292d1b47393153b052e29396a8e75e