12/22(水) 6:15配信
東スポWeb

1430万円増を勝ち取った巨人・畠(球団提供)

 現場の投手はむちゃぶり¢蜉ス迎のようだ。シーズン終盤にまさかの大失速で3位に終わった巨人の敗因には「中4、5日での先発ローテ」やら「丸、坂本、岡本和の好不調の波」「外国人野手の帰国」などが挙げられている。原監督の「マシンガン継投」も何かと非難の的となったが、外野の見立てと内部の人間では受け止め方も大きく異なるようで…。

 巨人は21日の畠で日本選手の契約更改を全て終えた。坂本の1億円増、岡本和の9000万円増と主力の大幅増はあったが、新型コロナ禍により観客数が制限された影響は避けられなかった。育成も含めた日本選手全体で昨季の年俸総額が前年比2億3245万円増だったのに対し、今季は同2565万円減とチーム成績に比例する形で全体的に低調だった。

 そんな厳冬更改≠ナも救援陣のフトコロだけは温かくなった。大トリを飾った畠が1430万円増を勝ち取ったのをはじめ、中川は2000万円増、鍵谷が1000万円増、高梨も800万円増と軒並みアップした。

 中継ぎは登板数が査定で大きな比重を占めるため、チーム成績の影響を直接は受けにくい。登板数は鍵谷の59試合を筆頭に58試合の中川、56試合のビエイラ、55試合の高梨と続いた。救援投手全体の登板数510試合は12球団最多。最少の411試合だった阪神に比べて99人も多くマウンドに送り出した計算になる。

 登板数が跳ね上がる要因となったのは、原監督がシーズン序盤から多用した「マシンガン継投」だ。6月8日のオリックス戦(京セラ)では球団史上最多(9回まで)となる9投手をつぎ込み、引き分けに持ち込んだ。2ストライクから投手交代に踏み切る「奇策」も度々披露した。10連敗を喫したシーズン終盤には救援陣が打ち込まれることもあり、とかく「マシンガン継投」はやり玉に挙がったが、中堅投手の1人は「中継ぎは投げてナンボ。(最優秀中継ぎ投手の)ヤクルト・清水は72試合投げている。試合中、常に肩はつくっているワケだし、登板機会がなければ年俸は上がらない」と声を大にして訴える。

 疲労の蓄積についてもしかり。「試合後のケアをしっかりやるのはプロなら当然。意気に感じてやるのが当たり前で、登板が多いとか文句を言うのは筋違い」(同)と、原監督の采配を大歓迎している。回またぎ登板や連投の多かった畠も「たくさん投げさせていただいた」と感謝しきりだ。

(金額は推定)

https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/r/iwiz-amd/20211222-03880124-tospoweb-000-1-view.jpg
https://news.yahoo.co.jp/articles/b240949405601f4974f6fba968da736aa3fefa78