夕刊フジ 12/14(火) 17:00

J1横浜FCのFW三浦知良(54)に獲得オファーを出している、JFL(4部相当)鈴鹿ポイントゲッターズに片八百長≠フ指示疑惑が浮上。鈴鹿の元執行役員、塩見大輔氏(41)が自身のツイッターで「カズ選手をここに入れてはいけない」と訴え、約1年前の昨季最終節でクラブ会長から「負け試合」を命じられたと告発した。対して鈴鹿側は「不正行為はなかった」と反論しつつも、塩見氏の要求に応じて2500万円を支払ったうえ、さらなる金銭を要求されていると暴露。クリーンさにかけては世界随一とされてきた日本サッカー界にとって、前例のない汚点となりかねない事態だ。

三重県鈴鹿市を本拠地とするクラブは、2019年にJFLに昇格するとスペイン人女性のミラ氏を監督に抜擢。ポイント事業を手掛ける企業とのスポンサー契約を機に翌20年、愛称を「アンリミテッド」から「ポイントゲッターズ」に変更するなど、これまでもピッチの内外で話題を振りまいてきた。

今年は2月にJリーグ準加盟にあたる「Jリーグ百年構想クラブ」に認定されたものの、シーズン途中の7月にミラ監督が退任。代わってカズの実兄、三浦泰年監督兼GMが就任した。9月にはJ3昇格に必要なライセンスが交付され、最終順位も4位まで立て直したものの、J3への昇格は持ち越された。

来季の悲願達成へ、補強の目玉としてカズにラブコールを送るクラブに対し、突如10日に「鈴鹿の今までしてきた事を公表していきます。サッカーに不正はあってはいけない。カズ選手をここに入れてはいけない」(原文ママ、以下同)とツイッターで狼煙を上げたのが、元役員の塩見氏だ。

翌11日から鈴鹿の西岡保之会長(46)、吉田雅一社長(40)に関する不正の数々を告発するツイートを開始。持続化給付金詐欺、スタジアム計画を巡る不正などの中でもとりわけ衝撃的なのが、西岡会長が発したとする片八百長℃w令だ。昨年11月29日の昨季最終第15節で、ソニー仙台相手に「負け試合をすることを選手に伝えろ」と、試合の約1週間前に命じられたという。「メンバーを落とすのではなく、負け試合をする為の具体的な失点方法も指示」され、吉田社長が了承したとしている。

ミラ監督は再三の説得を受け「しぶしぶ返事、泣きながら了承」。ところが試合前日にバスで仙台に入り、塩見氏が通訳を介して八百長の流れを確認すると、「ベンチに入らない」と態度を硬化させたという。選手も不正への関与を拒み、5人がチームを離れるなど混乱。最終的に不正はしないと「皆でサインして」から、試合に臨んだというが0―1で敗れた。

そもそも、わざと負ける目的はどこにあったのか。関係者は「当時から八百長の噂はあった。同じ三重県内のライバルクラブ、ヴィアティン三重への嫌がらせ目的ともっぱらだった」と明かす。昨季最終節を前にして、当時J3ライセンスを持っていない鈴鹿は順位に関係なくJ3に昇格する資格がなかったが、同ライセンスを取得済みで6位の三重はまだその可能性を残していた。鈴鹿が最終節で3位のソニー仙台に負ければ、三重が仙台を勝ち点で逆転できなくなり、昇格圏の4位以内に食い込むチャンスが狭まる状況だったのだ。実際には三重は最終節で敗れ、鈴鹿の勝敗に関わらず昇格を逃している。

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横浜FCのシーズン終了セレモニーに出席したカズ(写真中央)。実兄の三浦泰年監督率いるJFL鈴鹿はじめ、複数クラブから移籍オファーが届いている=4日、ニッパツ三ツ沢球技場
https://i.imgur.com/QgPhTfd.jpg