12/12(日) 5:15配信
東スポWeb

青学大の原晋監督(東スポWeb)

 来年1月2、3日に行われる第98回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)を前に、青学大が厚底シューズ対策を入念に進めている。

 近年はスポーツ用品店の担当者が「体を前に進めるアシスト力があるので、後半に体力を残すことができる」と語るように、スピードを出しやすい厚底シューズが長距離界を席巻。前回の箱根駅伝では9割以上の選手が厚底シューズを履いてレースに出場していたが、薄底シューズと使う筋肉が異なるため、陸上関係者からは「今までと違う故障が増える可能性がある。膝下よりも膝上に負担が来る」と懸念の声も聞かれていた。

 実際に、原晋監督(54)も「故障する部位が随分以前と変わってきた。今までは下肢、シンスプリント(すねの炎症)系の故障が多かったのに、お尻周り、臀部周りの故障が増えてきている。スピードの強化につながっているけど、故障する傾向がある」とコメント。前回大会で無念の欠場を余儀なくされたエースの神林勇太も仙骨などをケガしたという。

 そこで「故障させないことが継続力につながる」との考えのもと「厚底シューズに対応する動きづくり、補強トレーニング等々で、進化させようとしてきた」。伝統的に行ってきたインナーマッスルを鍛えるトレーニングにプラスして、アウターユニットも同時に鍛えてきた。

 今季の青学大は、出雲駅伝、全日本大学駅伝で準優勝に終わった。悲願の頂点へ、時代に合わせた青学スタイルで箱根路を駆け抜ける。

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