阪神・藤浪晋太郎投手が8日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1100万円減の4900万円でサインした。これで16年の1億7000万円から6年連続のダウンで、入団2年目以来となる5000万円を割り込んだ。「当然だなと思いますし、納得いくと言ったら語弊がありますが、まあそうかなと」と悔しさをにじませた。

 今季は開幕投手を務めたが、課題の制球難を克服できずに21試合の登板で3勝3敗4ホールド、防御率5・21に終わった。「先発、中継ぎと両方やらせてもらいましたけど、どっちつかずと言いますか、数字を残せないシーズンだった」。6月からは中継ぎを務めたが、満足な結果を残せず。後半戦は1度の先発を含むわずか3試合の登板に終わった。

 守護神のスアレスが米大リーグのパドレスに移籍し、リリーフ起用の可能性もあるが、藤浪はあくまで先発にこだわっている。「完全な自分のエゴで先発をやりたいというのもありますし、そのエゴを通せない程度の実力なら中継ぎでも大した成績を残せないと思っているので、自分のエゴを貫いてやります。『藤浪を甲子園で見たいな』と思ってもらえるような1年にしたい」と巻き返しを誓った。

 ◆阪神・藤浪の年俸推移

13年 1500万円

14年 4500万円

15年 8500万円

16年 1億7000万円

17年 1億6000万円

18年 1億2000万円

19年 8400万円

20年 6300万円

21年 6000万円

22年 4900万円

(金額は推定)

https://hochi.news/articles/20211208-OHT1T51106.html?page=1
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