2021年12月6日
まいじつエンタ

VTuber・潤羽るしあ“スパチャ世界1位”に! なぜ界隈で「投げ銭」が過熱するのか…

『ホロライブ』所属の人気VTuber・潤羽るしあが、世界規模の記録を打ち立てた。YouTubeの“投げ銭”機能であるスーパーチャットの累計金額にて、世界1位の座に輝いたのだ。

潤羽るしあは、2019年7月から「ホロライブ」3期生として活動を始めたVTuber。人前に出ることが苦手なネクロマンサーの少女であり、主に『Minecraft』などのゲーム配信を中心に活動してきた。週4〜5日という高い配信頻度で、細やかなファンサービスによって人気を博している。

VTuberの生配信ではファンによるスーパーチャットが飛び交うことで有名だが、潤羽るしあの場合にはそれがとくに顕著だ。集計サイト『PLAYBOARD』のデータによると、なんとこれまでに投げられたスーパーチャットの回数は累計25万回以上。そしてその金額は、3億3817万円に達している(12月3日現在)。

かつて“スパチャ世界一”といえば、元「ホロライブ」所属の桐生ココがその座に輝いていた。こちらも3億3441万と常識外れの金額を叩き出していたのだが、ついにその記録が更新されたことになる。

ちなみにスパチャ累計金額の世界3位も、「ホロライブ」所属の兎田ペコラ。ただ、彼女は今のところ2億1726万という金額なので、当面は潤羽るしあの地位が揺らぐことはないだろう。

なぜVTuberへのスパチャが過熱するのか?

こうした現象を見ていて気になるのは、「なぜそこまでVTuberにスーパーチャットを捧げるのか」ということ。その理由としては、まずVTuberとファンによる独特の距離感が挙げられるだろう。

アニメキャラクターなどとは違い、VTuberは“生きた反応”を返してくれるのが特徴。基本的にはスーパーチャットを投げれば、その内容に応じたリアクションをとってくれる。また、名前を呼ばれ、VTuberに認知してもらえることもメリットと言えるだろう。とくに「ホロライブ」のVTuberはスーパーチャットへの反応がメインコンテンツ扱いされるほど、丁寧で真摯な対応で知られている。

さらにVTuberのファンコミュニティにおいて、スーパーチャットが一種の“存在証明”となっている側面も。本来は無料で見られる配信にもかかわらず、少額しか投げられないことを気に病んだ人々は、《少額でごめん》《貢献度が低いけど…》などと申し訳なさそうなコメントを残していく。

とはいえ、配信者の側が少額のスーパーチャットを責めるかといえば、当然そんなことはない。男性VTuberでトップの人気を誇る『にじさんじ』の葛葉は、少額のスーパーチャットを謝るコメントに対して「感謝に差は出ない」「リスナーが資産」と明言していた。だからといってファンたちが安心するわけもなく、できるだけ認知されるために多額をつぎ込むわけだが…。

VTuber業界の投げ銭バブルはどこまで過熱していくのか。今後の情勢も気になるところだ。

https://myjitsu.jp/enta/archives/98075