神戸、J3岐阜が今季限りで浦和を退団する元日本代表DF槙野智章(34)に獲得オファーしたことが5日までに分かった。複数の関係者が明かしたもので既に条件面などを提示し、本格交渉をスタートした。今季も出場31戦2得点。今冬の移籍市場の目玉とも言える槙野の争奪戦がぼっ発した格好だ。

 来季の神戸は悲願のリーグ制覇とACL優勝をもくろむ。国際試合を含む日程を戦う上でDF強化は急務だ。槙野と言えば17年にACLを制覇。元ブラジル代表フッキ(上海上港)を封じたACLでの強さは圧巻だった。時にはFWも務める「DFW」で自他ともに認める「お祭り男」。イニエスタ、大迫勇也、武藤嘉紀らに槙野が加われば布陣もさらに豪華さが増す。

 一方、岐阜はJ3ながら神戸に勝るとも劣らぬ破格な条件面を提示しているという。チームを強化する熱意にあふれ、来年にJ2昇格、2年後にはJ1昇格という明確な将来ビジョンを掲げ、槙野はその中心として期待される。広島、浦和、日本代表でともにプレーした盟友のMF柏木陽介も在籍。槙野の持つ明るさ、サッカーへの熱量はチームに変革をもたらすはずだ。

 他にも複数のクラブが獲得に興味を示し、争奪戦は激化の様相を見せる。槙野自身、新天地を選ぶ基準は「カテゴリーよりも、いかに自分が必要とされているかが大切」と話す。ちょうど1カ月前、浦和から契約満了を通達され、涙にくれた槙野だが、4日の最終節名古屋戦では魂のプレーと明るさも戻った。一躍、今冬の「主役」に踊り出てきた。

スポニチ 12/6(月) 5:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/8fc43e292bdb5a2c847190200d55693c7b214bf2

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