12/2(木) 5:15配信
東スポWeb

「ぼったくり男爵」に当人(顔写真)は何を思うか(東スポWeb)

負のレガシー≠セ。今年話題になった言葉に贈られる「現代用語の基礎知識 2021ユーキャン新語・流行語大賞」のトップ10に、今夏の東京五輪・パラリンピックにまつわる「ぼったくり男爵」「ジェンダー平等」「ゴン攻め/ビッタビタ」「スギムライジング」の4語が入った。

 五輪イヤーではメダルを取った選手の名言≠ェ受賞するのが通例。だが、今年は新型コロナウイルス禍で1年延期した上に、国際オリンピック委員会(IOC)や大会組織委員会による対応が国民のひんしゅくを買った。その象徴的な言葉がIOCのトーマス・バッハ会長をやゆした「ぼったくり男爵」、組織委の森喜朗前会長の女性蔑視発言が発端となった「ジェンダー平等」だった。

 授賞式後、選考委員を務める金田一秀穂氏(言語学者)は「いつもの五輪の年と全く違いましたね。IOCが商業主義だと知れ渡ったし、とにかくワケの分からない五輪だった。五輪の価値も下がったと思うし、みんなが五輪を正確にとらえたという意味でも『ぼったくり男爵』が選ばれて良かったと思いますよ」と総括。

 バッハ会長は2025年で任期を終えるが、不名誉な形で日本の言葉の歴史にまで名を刻んだ。

 一方で、選考委員のやくみつる氏(漫画家)は「医療現場のひっ迫などを選手が敏感に察し、試合後に感情を爆発させるような言葉がなかった。チョー気持ちいい≠ネんて言える状況ではなかったので」と指摘した。いずれにせよ、国民がIOCと組織委に抱いた負の印象が、そのまま流行語にも反映された格好だ。

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