サッカーワールドカップ(W杯)での目標はぶれない。日本代表の森保一監督(53)が24日、オンライン取材に応じ、ベスト8を掲げるW杯に向けて「現状を積み上げて力をつけていけば、自然と目標に到達できる」と話した。11月のアジア最終予選で2連勝して本大会出場へ望みをつないだ。1月に再開する最終予選に向けて、準備期間に入る。16日オマーン戦の選手起用や今後、目標などについて語った。

◆11月の活動 飛行機の遅延トラブルなどありながらも、敵地で2連勝。デビューしたオマーン戦でアシストのMF三笘については、所属先で定位置を確保するまで招集を見送っていたと明かし、「だからこそ彼も自信をもってプレーできたのはあるんじゃないか」と話した。来年の選手起用については「みなさん意見があると思うけど、できるだけニュートラルに見ていこうと思っている」と答えた。

◆今後 12月19日の天皇杯決勝までは、国内の試合を視察する。その後は渡欧し、年末年始もリーグ戦を行うプレミアリーグとスペインリーグを中心に回る予定。負傷中のMF久保の状態も確認したい意向。「ケガで代表に参加できなかったけど、彼がいない間にレベルアップしている選手もいる。全体を見極めて招集にはつなげたい」。来年1月27日の中国戦前には、国内組を中心とした国際親善試合も調整している。

◆目標 来年11月21日の開幕まで1年を切った。欧州のシーズン中の開催となるため、例年のような事前合宿は難しい見通し。「トーナメントのように勝っていって、W杯出場権をつかみ取ることがまずは最優先」。目標のW杯ベスト8については「逆算するんじゃなくて、現状を積み上げて力をつけて、そのときの最強のチームをつくりあげていければ、自然と目標に到達できると思っている」とした。

日刊スポーツ [2021年11月25日10時9分 ]
https://www.nikkansports.com/m/soccer/japan/news/202111250000087_m.html?mode=all