今回、横浜DeNAベイスターズでリーグ歴代最多の新人二塁打記録、歴代1位タイの新人猛打賞記録など多数の新人記録を残したルーキー牧秀悟選手が、人気漫画・アニメ『SLAM DUNK(スラムダンク)』(以下、スラムダンク/原作者:井上雄彦)で主人公の桜木花道が通う湘北高校のライバル校、海南大附属高校のキャプテンでありエースである牧紳一役を務めた声優・江川央生氏との“牧対談”が実現! アニメの主題歌を選手登場曲として使用している牧選手自身、子どもの頃から好きだったという『スラムダンク』の魅力について、江川氏の牧紳一役への思いなどについて語ってもらった。(取材日:10月20日)

――野球少年だった牧選手が、バスケットボールを題材とした漫画『スラムダンク』を好きになったきっかけは何だったのでしょうか?

牧 いつだったのか正確には覚えていないのですが、もともと自分の親も兄ちゃんもバスケット経験者で、特にお父さんが好きだったんです。それで友だちの家に遊びに行ったときに、『スラムダンク』の漫画本が置いてあって、読み始めたら好きになっちゃいました。

――どんなところが好きになりましたか?

牧 一番は主人公の桜木花道が好きでした。最初はめちゃくちゃ下手くそなんですけど、最後の方になったらチームの柱になっていくところがすごく好きで、次の巻、次の巻って読み進めていってしまったところです。

――アニメで牧紳一役をされた江川さんは、『スラムダンク』との出会いはいつでしたか?

江川 最初はテレビでアニメが放送される前に、パイロット版が作られまして、それに出演したんです。それで初めて知って「こういうバスケットの漫画があるんだな」と。実は自分自身も中学、高校とバスケットをやっていたので、すごく興味もあったし、ちょうど当時はNBAでマジック・ジョンソンとかが活躍していたときで、日本でもNBAが大人気の頃でした。バスケットボールシューズの「エアジョーダン」とかファッションも流行っていた頃だったんです。

――牧選手は桜木花道が好きということですが、彼の好きなところ、好きなシーンを教えてください。

牧 まずはすごく明るいキャラクターというか、ちょっと頭がぶっ飛んでいるキャラクターといいますか(笑)。読んでいて飽きないキャラクターでしたし、すごいミーハーになっちゃうんですけど(笑)、本当に仲が悪い流川楓と最後にハイタッチするところが、その場面がすごく好きです。漫画で読んでいても一番印象に残っています。

――ちなみに同じ「牧」という苗字の「牧紳一」には、どんなイメージを持っていましたか?

牧 自分の印象としては、もうボスキャラというか、強いキャラクターというイメージがありますね。何にしても、すごく存在感があるキャラクターだなぁと思います。

――江川さんが『スラムダンク』に出会った際、好きになったキャラクターは誰でしたか?

江川 アニメのテレビ放送が決まったときに、原作を読んでいて、「自分だったら牧紳一をやりたいな」と思っていたんです。普段はあまり原作を読んで「これやりたい!」とは思わないんですけど、自分もやっていたバスケットの漫画ということもあったんでしょうね。「うわぁ、この牧役をやれたらいいなぁ」と思っていたんです。だから実際に役をもらえたときは、嬉しかったです。

――牧紳一のどんなところに魅かれて、彼の役をやりたいと思われたんですか?

江川 自分たちの頃って野球部もサッカー部もみんな坊主だったんですよね。だけどバスケット部って、サイドバックの長髪というか、坊主でやっているっていうイメージがなくて、ちょうど自分がイメージするバスケット選手の理想像が牧紳一だったんですね。だからこのキャラクターを見て、「これこれ、これだよ! こういう選手になりたくて自分はバスケットを始めたんだ」っていう、本当にそのまんまの理想像が形になっていたというのが牧紳一だったんですよね。

牧 確かに、自分のお父さんなんですけど、中学校まで野球をやっていて、高校で野球をやらずにバスケットをやり始めたんです。その理由が坊主にしたくないという理由で。そういえば、お父さんも『スラムダンク』が流行っていた年代の人だなぁと思って、もしかしたらそれも理由なのかもって思いました。

――ちなみに牧選手は、坊主にすることに抵抗はなかったですか?

牧 自分は、はい、なかったです(笑)。

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