10/29(金) 11:18
デイリースポーツ

だいたひかる「地獄に限界はないのか」 乳がん治療中の悲痛な思い語る
だいたひかる=2004年撮影
 タレントのだいたひかるが29日、日本テレビ系「スッキリ」の取材に応じ、乳がん発覚、治療時の「地獄に限界はないのか」という辛かった心情を告白した。

 だいたは38歳で結婚。翌年から不妊治療を開始するが40歳で乳がんが判明する。

 乳がんと分かった日は、受精卵を体内に戻す当日だったが、不正出血があったことからすぐに検診へ。そこで「ポンと触られて『右しこり』と言われた。がんの可能性が高いので家族と来て下さいと言われた」と振り返った。

 ステージ2の乳がんと診断され、不妊治療も中断。だいたは「最悪。強制終了。一番絶望的で夢も希望もないというか」とショックを受ける。それでも夫が「悪いところは取って、元気で生きていけるならいい」と励まし、だいたは右胸全摘手術を受け入れる。

 だが手術中にリンパにも転移していたことが分かり、術後に抗がん剤治療を勧められた。これにだいたは、さらなるショックを受けたといい「手術で終わると思っていた。ゴールと思っていたので、地獄に限界はないのかと思った」と振り返った。

 抗がん剤治療を受け入れるも全摘した右胸にがんが再発。43歳の時だった。「あれだけ治療したのにまだ出てくるんだと。冬の暗い海に一人で放り投げられた感じ。どこに向かえばいいんだと」という絶望的な気持ちになったという。

 それでもやはり子どもを諦めることはできなかった。不妊治療を再開すれば乳がん治療は中断しなくてはならず「治療辞めると30〜40%再発のリスクは上がると言われた」ものの「恐いがゼロじゃない可能性にかけたくなった。夢を取った」と不妊治療を選択。その結果、乳がん再発から2年後の今年5月に妊娠を発表した。

 だいたは「治療を中止した卵を迎えに行こうと。ずっと冷たい所にいたから、1回だけでも温かい所に戻してあげたかった」と凍結していた受精卵への思いも吐露。妊娠が分かった瞬間は「こんなことってあるんだと。がん再発とか全部吹っ飛んだ」「人生初の謙虚な気持ちになりました」とも笑顔で語っていた。

https://amd-pctr.c.yimg.jp/r/iwiz-amd/20211029-00000058-dal-000-3-view.jpg
https://news.yahoo.co.jp/articles/66c6858b5f55f55c5628c4ee1977ee6d297ef504