学生3大駅伝の今季第2戦となる全日本大学駅伝(11月7日、名古屋市熱田神宮西門前〜三重・伊勢市伊勢神宮内宮宇治橋前=8区間106・8キロ)のチームエントリーが13日、行われ、16人が選手登録された。開幕戦の出雲駅伝(10日、島根・出雲市=6区間45・1キロ)で、大会史上初(第1回大会を除く)の初出場初優勝を飾った東京国際大は、3区2位の丹所健(3年)、6区区間賞のケニア人留学生イェエゴン・ヴィンセント(3年)らVメンバー6人に加え、大志田秀次監督が全幅の信頼を寄せる三浦瞭太郎主将をはじめ3人の4年生と、もうひとりのケニア人留学生のルカ・ムセンビ(3年)らが登録メンバーに入った。万全の布陣で、全日本大学駅伝でも旋風を巻き起こしそうだ。

 出雲路でライバル校と駅伝ファンに衝撃を与えた東京国際大は伊勢路でも戦う準備を整えている。出雲駅伝優勝翌日の11日、出場メンバーは静養に努めた一方、主将の三浦ら出雲駅伝の登録メンバーから外れた選手は午前6時から埼玉・坂戸市の本拠地で通常通りに朝練習を行った。大志田監督は「チーム全員で、次の目標に向かっていこう」と呼びかけた。

 出雲駅伝では出場6選手をはじめ、登録10選手の全員が3年生以下。4年生はひとりもメンバー入りできなかったが、戦う準備はできている。「4年生は長い距離をしっかり走り込んでいます。主将の三浦は先週、5000メートルで自己ベストを出しました。全日本大学駅伝(11月7日)ではメンバー争いをするでしょう」と大志田監督は、3日の日体大長距離競技会5000メートルで自己ベストを11秒29も更新する14分4秒99をマークした三浦主将ら最上級生に期待と信頼を寄せている。

 この日、締め切られた全日本大学駅伝の登録メンバーには三浦をはじめ、今年の箱根駅伝6区19位の芳賀宏太郎、今季1万メートルで自己ベストを更新している野沢巧理の3人の4年生が名を連ねた。

 さらに全日本大学駅伝最長の最終8区(19・7キロ)で1年時に区間賞、2年時に区間2位と快走し、伊勢路を知り尽くしているムセンビもメンバー入り。「全日本大学駅伝でケニア人留学生の起用は1人。どちらが出場するか、どの区間を走るか、決まっていません」と大志田監督は話す。これまで箱根駅伝はヴィンセント、全日本大学駅伝はムセンビが出場していたが、実力上位のヴィンセントが全日本大学駅伝に初出場する可能性もありそうだ。

 出雲駅伝2位の青学大の原晋監督は「全日本大学駅伝も『本命』は東京国際大でしょう。青学大も負けてはいられません」と最大限に警戒する。今季の大学駅伝では東京国際大が抜群の存在感を見せている。

 東京国際大の登録メンバー16人は以下の通り。登録メンバーの中から8人が出場する。

 ▽4年 三浦瞭太郎、芳賀宏太郎、野沢巧理

 ▽3年 丹所健、山谷昌也、宗像聖、イェエゴン・ヴィンセント、ルカ・ムセンビ、堀畑佳吾、奥村辰徳

 ▽2年 生田琉海、麓逸希、林優策

 ▽1年 佐藤榛紀、白井勇佑、冨永昌輝

スポーツ報知2021年10月13日 18時22分
https://hochi.news/articles/20211013-OHT1T51125.html