言うまでもなく、世界のサッカー界の中心はヨーロッパにある。その欧州のクラブは、いつもあらゆる地域から優れた選手を手に入れようとネットワークを構築している。それでも、広い世界のすべてのフットボーラーを“射程距離”に入れておくのは容易でない。

 この夏、古橋亨梧はヴィッセル神戸からセルティックに移籍し、スコットランドの地で大活躍している。加入から公式戦11試合で8得点をマーク。すでにチームには欠かせない前線の顔となった。アンジェ・ポステコグルー監督やチーム、OBやメディアで称賛の声を聞かない日はないほどだ。

 日本で指揮を執ったポステコグルーは別にして、極東からやって来た26歳のストライカーの活躍に驚いた者は少なくない。J1デビューが3年前だった古橋は、国際的には無名の存在だっただけに不思議ではないだろう。

 英国のスチュアート・ホッジ記者は、古橋という才能がこれまで日本から飛び出していなかったことこそが驚きだとの見解を示した。

 同記者は『This is Futbol』で「特に現代において、一部地域のスカウティングがあるべき水準に達していないことの証明だ」と述べている。

「彼がヴィッセル神戸にいたという事実は、私にとってまったくもって狂気だからね。特に彼の年齢からも、なおさらだ。彼は多くの人が考えるほど若くはないからね。だが、それがセルティックにとっては有利に働いた。今、彼はセルティックでプレーしていることを喜んでいる」

 真偽はともかく、最近ではサウサンプトンの関心を報じるイタリア・メディアの記事も飛び出した。スコットランドの名門でブレイクしたことで、「フルハシ」の名は世界的になりつつある。

 ポステコグルーは先日、冬のマーケットで再び日本から選手を獲得する可能性を示唆した。古橋に続き、Jリーグからスコットランド経由で世界に飛躍する選手は出てくるだろうか。

サッカーダイジェスト 10/10(日) 16:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/c11b74be9e301ef41335c2f16aee44201467ab27

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