「サッカー・W杯アジア最終予選、日本0−1サウジアラビア」(7日、ジッダ)

 日本はサウジアラビアに0−1で敗れ、1勝2敗で勝ち点3のまま。サウジアラビアは3連勝で勝ち点9とした。後半26分、MF柴崎岳(レガネス)がハーフウェーライン付近から出したバックパスがFWブリカンに渡り、DF吉田麻也(サンプドリア)の追走も及ばずゴールを許した。

 森保一監督(53)は後半13分にMF南野拓実(リバプール)とMF浅野拓磨(ボーフム)の両MFに代えてFW古橋亨梧(セルティック)とMF原口元気(ウニオン・ベルリン)を投入。失点直後の28分に柴崎、MF鎌田大地(アイントラハト・フランクフルト)を外してFWオナイウ阿道(トゥールーズ)、MF守田英正(サンタクララ)を入れた。後半ロスタイムにDF中山雄太(ズウォレ)をDF長友佑都(FC東京)に代えたが、及ばなかった。

 7大会連続のW杯出場を狙う日本は国際サッカー連盟(FIFA)ランキングでアジア最上位の26位でサウジアラビアは56位。対戦成績は日本の9勝1分け5敗となった。12日の第4戦は埼玉スタジアムでオーストラリアと対戦する。

 森保監督の試合後の記者会見は以下の通り

 −試合を振り返って

 選手たちは非常にハードワークしてくれた。チームとして連係連動して攻守にわたって機能していた。ハードワークと戦術の部分で非常にいい戦いができていた。失点の場面は少し疲労が出てきて、パスが出たところ、失点という形になってしまった。拮抗したギリギリの戦いの中で、ミスを突くのか突かれるのか、今日の試合の得点の部分に表れていた。しかしながら選手たちは非常にハードワークしてくれて、我々が勝ってもおかしくないような試合をしてくれた。これを続けていくことが大切。

 −サウジアラビアと勝ち点6差。W杯への自信は揺らいでないか

 我々がW杯をあきらめなければ、このままW杯に行きたいという気持ちを持ち続けてチャレンジすれば、必ずW杯出場というチケットはつかみ取れると思っている。

 −今後はどういう戦い方をするか

 前半は我々の方が流れの中からチャンスを作ったというふうに思っている。後半も続けていけば得点のチャンスも十分あると思っていた。サウジアラビアが我々のことを、我々の戦いに対して後半に修正してきた中で、難しい戦いになったがチャンスは十分に作れていた。先ほども言ったが、これまでやってきたことを続けてやっていく、そうすれば必ずいい結果が生まれると思うし、ベースの部分を大切に次の試合に向けて、我々が少しでもいい戦いができる準備をしたい。

 −選手交代について。最初に2列目の2人を代えた理由。結果論だが、柴崎はかなり疲れていた。もう少し早く代えるべきだったと思っているか

 最初の2人の交代だが、サウジアラビアのストロングがサイド攻撃というところで、浅野、南野が守備もしながら攻撃の良さを出していく部分、その部分どう守るのか、どう突くのかという部分で前半からハードワークしてくれていた中で疲労が見えてきていたので、よりフレッシュな選手をサイドに入れて攻撃の活性化をするということで交代した。

 柴崎の交代については、おっしゃる通り彼は非常にハードワークしてくれて、攻守にわたってチームに貢献してくれていた。その中で疲労が見えてきていたので、交代をしようと思っていたところであの失点になった。もっと(交代が)早ければという部分については、タイミングとしては間違っていなかったと思う。パスのズレが生まれたことは全て疲労と言えるものではない。

https://news.yahoo.co.jp/articles/fbb37a03fe0d463c5bd63690e821aab87879cfe5