5000m3組に各校2名ずつが出場し、その合計タイムで争われた同選考会。筑波大は1組目で澤井柚葉(2年)が1着(16分46秒97)を占めたものの、総合順位は6位と通過圏外からのスタートとなった。2組目では高橋香澄(4年)が2着(16分43秒73)、兵藤柚花(2年)が12着(17分09秒87)とそろって自己新を刻み、総合2位に浮上。最終3組では日本インカレ1500m3位のエース・樫原沙紀(2年)が3着(16分33秒53)、西永菜津(4年)が8着(16分40秒08)と安定した走りを披露し、30秒差で首位を独走していた中大を逆転した。
筑波大が全日本に出場するのは2014年(20位)以来7年ぶり。近年は関東選考会で苦戦が続いていたが、今年は1500mで全中優勝経験のある樫原、石川・星稜高3年時に800mで国体を制した澤井、山口・西京高2年時に1500mで日本選手権出場経験のある西永ら、ジュニア時代から全国トップ級だった実力者がチームを牽引し、久しぶりの杜の都復帰につなげた。昨年トップ通過だった拓大は、2組目終了時点で総合6位と苦戦していたものの、最終組で日本インカレ5000m覇者の不破聖衣来(1年)が16分09秒96と全体トップの快走を見せて2位まで押し上げた。拓大、順大、中大は昨年に続く全日本出場を決め、前回の本戦出場校では東洋大がわずか3秒差の5位と涙を飲んだ。東洋大が全日本出場を逃すのは2012年以来9年ぶり。
総合結果
筑波大 1時間41分21秒39
拓 大 1時間41分25秒36
順 大 1時間41分32秒08
中 大 1時間41分39秒02
===以上4校が全日本大学女子駅伝に出場===
東洋大 1時間41分42秒41
亜細亜大 1時間41分50秒54
東農大 1時間42分21秒99
※上位7校のみ掲載
なお、本大会は10月31日(日)に開催予定。北海道、東北、関東、北信越、東海、関西、中国四国、九州の各地区代表に前回大会のシード校(上位8チーム)を加えた25校が駅伝日本一を懸けて激しいバトルを繰り広げる。
■シード校(前回上位8校)
名城大学 23大会連続23回目
大東文化大学 11大会連続11回目
日本体育大学 10大会連続33回目
立命館大学 32大会連続 32回目
関西大学 14大会連続14回目
大阪学院大学 13大会連続28回目
城西大学 27大会連続28回目
松山大学 14大会連続14回目
■各地区代表校(25日時点判明分)
<北海道>
札幌国際大学 5大会連続5回目
<関東>
筑波大学 7大会ぶり25回目
拓殖大学 4大会連続4回目
順天堂大学 2大会連続28回目
中央大学 3大会連続30回目
<北信越>
新潟医療福祉大学 10大会連続10回目
<東海>
中京学院大学 3大会連続3回目
中京大学 3大会ぶり35回目
<関西>
大阪芸術大学 6大会連続9回目
佛教大学 4大会連続20回目
関西外語大学 2大会連続7回目
兵庫大学 2大会ぶり2回目
<中国四国>
環太平洋大学 3大会連続4回目
■各地区選考会情報
東 北・・・9月27日(月)
九 州・・・書類選考 ※申し込み締め切り9月25日(土)
■第39回全日本大学女子駅伝対校選手権大会
10月31日 宮城・仙台市 6区間 38.1km
月陸編集部2021年9月25日
https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/44780