ファンは、自分に似たメンバーを応援するんだよ。
グループのなかで、一番影の薄いメンバーを熱心に応援するのは、現実社会で自分の影が薄そうな人。
不器用なメンバーを応援するのは、実生活で自分の不器用さに手を加え焼いているであろう人。
そんな自分を応援してくれる人は現実世界には誰もいない。
だからメンバーに自身を投影して、自分で自分を応援する。
我を忘れるほど、誰かを絶え間なく応援することで目の前の辛い現実からしばし目を背けることができる。
もしくは単調な毎日を明るく過ごせる。そういう人もいるのだ。
エンターテイメントやスポーツはファンにとって命の糧になりうるものだ。