0001牛丼 ★
2021/09/13(月) 19:02:35.43ID:CAP_USER92019年、肺がんの2度目の手術の為に入院することになった。
2017年に肺がんの手術をし、2年しか経っていない。定期的に検査をしてきて、こんなに早く再発か、とショックであった。
「再発ではないんですよ」
と主治医の似鳥先生。
「再発じゃないんですか?」
「このタイプのものは、女性ではできやすい方がいらしてですね」
「はい」
「CTだけではがんかどうかわからないので、疑わしくて大きくなる傾向だととる、ほうが良いかと。もちろん、とってみないと完全にがんかどうかはわからないのですが」
「ふー。そうですか」
「前回よりも、とりやすいところにありますし、時間もそんなにかからないと思います」
わたしは、もう先生に委ねているので、おっしゃる通りに。次の舞台が終わったら入院しましょう、となった(前回同様、1週間弱の入院。術式は胸腔鏡下左肺上葉部分がん切除手術)。
◆トートバッグ1つで4人部屋へ
2年前、1度目の手術前よりはナーバスにはなっていなかった。えらいもので、慣れる。初めてのことではないので何となく段取りがわかる。そして、きっと術後は日にちぐすりで良くなるであろうことも、わかる。気持ちは重たかったが日常生活は2年前より淡々とできていた。
今回みつかったがんも、とても小さくて保険がおりないであろうと先生に言われていた(上皮内がんは、保険がおりない場合があります)。
だからというわけではないが、個室ではなく4人部屋に入らせていただくことにした。今回も入院の事は誰にも言わなかった。前回よりも言わなかった。誰もお見舞いに来る人はいないので、少ない荷物だが忘れ物がないようにした(歯ブラシ、コップ、歯磨き粉、財布、保険証、下着、携帯、充電器、小説)。
軽めのトートバッグ1つで4人部屋に入った。大きな窓際のベッドだった。部屋は広めで開放感があった。
◆「がんでは、なさそうです」
先生が起きたわたしのところへきて伝えた。
「しっかりと調べないとわからないのですけどね」
「.....」
「がんでは、なさそうです」
「.....」
「ともかく手術は無事終わりましたから、安心してくださいね」
わたしは、ありがとうございます、と声にならない声で言った。
がんじゃなかった。(器質化肺炎)
https://news.yahoo.co.jp/articles/db8d6426e5dd99b7fc8f3e37f5cd0091498773c8