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9月6日、フジテレビが10月期の番組改編会見をオンラインで実施。アニメ『「鬼滅の刃」遊郭編』の放送姿勢について明かし、ネット上で称賛の声が続出している。

『「鬼滅の刃」遊郭編』は、もともとTOKYO MXなどで放送されていた大ヒットアニメ『鬼滅の刃』の第2期。物語の舞台が遊郭ということで、ファンからは「内容が改変されてしまうのではないか…」といった心配の声が寄せられていた。

そんなファンの心配を払拭したのが、9月6日に行われた番組改編会見。そこでフジテレビは、「内容は変えない形で放送します」と明言した。これにネット上では、

《フジテレビやるやん》
《内容変更なしは安心した》
《もともと深夜枠の子ども向けアニメじゃないんだからこれで正解》
《いいぞぉ! 原作を変えるべきではないと思う!》
《英断ですね。珍しくまともな対応で見直しました》

などと称賛の声があがっている。しかし冷静に考えてほしい…。原作の内容を改変しないで放送するのは当たり前のことではなかろうか。果たしてフジテレビの対応は、称賛されるべきものだったのだろうか?

フジテレビは原作改変の前科アリ?
ファンがここまで今回の発言を褒めるのは、今年1月からフジテレビ系で放送されていたアニメ『約束のネバーランド』の原作改変が酷かったからだと思われる。第1期は概ね原作通りに放送されたのだが、第2期では重要な人物の回想をカット。さらには、原作で死んでしまうキャラクターが生存するという改変が行われた。この改変はアニメ制作会社と原作者が決めたと言われており、フジテレビは無関係なのだが、フジテレビのアニメ=改悪≠ニいう認識が植え付けられたのかもしれない。

しかし、2017年3月に放送された映画『アナと雪の女王』は、エンディングシーンに批判が殺到していた。もともとノーカットで放送すると告知されていたのだが、スタッフロールがカットされ、番組が企画した『みんなで歌おう! Let’s sing together! Let it go!』を実施。芸能人やアナウンサー、視聴者から募った子どもたちの歌唱動画を組み合わせて放送したのだ。しかし薄ら寒い企画に視聴者が激怒し、炎上を招いていた。

こういった前科があるが故に、「鬼滅の刃」ファンは今回の発言を必要以上に称賛しているのだろう。

「今回の会見では『原作を改変しない』という発言とともに、日曜午後11時15分放送予定≠ニ放送時間も発表されました。完全な深夜帯での放送ではないだけに、グロテスクな描写の規制を心配する声も上がっているようですが…。内容だけではなく、戦闘描写なども原作通りに描かれるか注目したいですね」(サブカルライター)

放送前から世間を騒がせている『「鬼滅の刃」』遊郭編』。アニメ制作はフジテレビではなく、前期に引き続き『ufotable』が手掛けるので、安心のクオリティーが期待できるだろう。