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【対抗戦】明大が1996〜98年度以来の3連覇に挑む。神鳥裕之新監督(46)は「自分自身は監督1年目なので意識しないけれど、やる以上は当然そこを目指すし、学生もそのつもり」と明言。7人制の東京五輪日本代表だったWTB石田吉平(3年・常翔学園)は「五輪では不完全燃焼だった。次の五輪も目指すけれど、まず明大で勝ちたい」と言い切る。
ライバル早大も大田尾竜彦新監督(39)が就任。東海大仰星(現東海大大阪仰星)で全国制覇を経験し、大学でも1年から活躍するCTB長田智希主将とFB河瀬諒介のペアが4年となり、攻撃力に磨きをかける。昨季の高校日本一、桐蔭学園で主将だったナンバー8佐藤健次(1年)は注目の新人だ。
大学選手権9連覇を知らない世代になった帝京大は、プロップ細木康太郎主将(4年・桐蔭学園)が「ラグビーの基本はコンタクト」と断言するようにパワー勝負の原点に回帰。やはり桐蔭学園から入学したFW青木恵斗(1年)ら新人も楽しみだ。
その帝京大に開幕戦で挑む筑波大はFB松永貫汰主将(4年・大産大付)、慶大はFBから転向したSH山田響(2年・報徳学園)、日体大はパワーとキック力を併せ持つSOハラトア・ヴァイレア(4年・日体大柏)の活躍が鍵を握りそうだ。
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【リーグ戦】東海大が昨季SOで併用された武藤ゆらぎ(2年・東海大大阪仰星)と丸山凜太朗(4年・東福岡)をSOとCTBに並べるダブル司令塔で4連覇に挑む。
昨季2位、7年ぶりの王座を狙う流通経大はサンウルブズ経験のあるWTBイノケ・ブルア(4年・スバ・グラマー高)、昨季3位の日大はパワフルWTB水間夢翔(ゆうと、3年・佐賀工)にボールを集めて36年ぶりの優勝を目指す。
中日スポーツ2021年9月10日 06時05分
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