カタールW杯アジア最終予選の初戦・オマーン戦(2日=大阪)を0―1で落とした森保ジャパン。ショックを癒やす間もなく試合終了6時間後には、関西空港からチャーター機に乗って飛び立った。7日の最終予選2戦目・中国戦は、中立国のカタールの首都ドーハで行われるからだ(日本時間8日深夜0時開始)。

22歳の若きCB冨安“いぶし銀”の適応力で跳ね上がる移籍金

 アジアには「最終予選の初戦敗退後の突破率は3%」という不吉なジンクスもあり、何としても中国戦で勝ち点3をゲットしたいところだが、守備の主軸のコンディションについて不穏な情報が流れている。DF冨安健洋(22=アーセナル)が満身創痍でボロボロというのである。

「19歳でベルギーに移籍して2018―19年シーズンに27試合出場。19年7月、イタリア1部の中堅ボローニャに引き抜かれて19―20年シーズン29試合、20―21年シーズン31試合と酷使され、その<勤続疲労>のツケを払わされている」とサッカー関係者がこう続ける。

「日本代表は、3月30日にモンゴルとW杯2次予選を戦ったが、14―0というスコアからも分かるように控え組でも楽勝の相手だった。ところが森保監督は<コンビネーションの精度を高める>ためにレギュラー組をプレーさせ、冨安も先発して後半26分までプレーさせられた。そもそも冨安は昨年来、両足のふくらはぎ痛が慢性化。3月25日の親善試合・韓国戦にフル出場しているし、モンゴル戦はベンチに入れる必要もなかった。結局、冨安はモンゴル戦から中3日で行われた4月3日のインテル戦で右ふくらはぎ痛を悪化させ、前半34分でベンチに下げられている。両ヒザ痛も完治しておらず、体中に爆弾を抱えながらW杯最終予選に参戦している」

 冨安とCBでコンビを組んでいるベテランDF吉田麻也(33)は、韓国戦後に「冨安はフィジカルもメンタルも成熟している」とベタボメ。ところが東京五輪中に「冨安はコンディションが万全ではない」とチームメートにコボしたという。

 森保ジャパンはW杯最終予選のスタート後、DF酒井宏樹(31)とMF南野拓実(26)が戦線離脱した。これで冨安までいなくなって野戦病院と化したら……。

 中国戦もそうだが、10月7日のサウジアラビア戦、同12日のオーストラリア戦は大丈夫なのか。

日刊ゲンダイ 9/7(火) 11:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/fd82e3ad8c6853d2b6792451eb1570fab6bf2628

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