https://hochi.news/articles/20210816-OHT1T51104.html

 東京ドーム(東京都・文京区)で16日、文京、新宿、港の3区による新型コロナウイルスワクチン接種事業が始まった。

 読売巨人軍のマスコット・ジャビットくんの案内、グラウンドをバックに行われるワクチンを接種、客席でオーロラビジョンに映し出された巨人戦の名場面集を見ながらの経過観察…。楽しみながらワクチン接種できる工夫が随所に施されていた。

 巨人・山口寿一オーナーは「できるだけ幅広い世代に接種を受けていただけるような会場にしていこうと目指した。非常に知名度の高いスタジアム、エンタメの舞台であるので、若い方に限らず幅広い世代の方から親しみを持って接していただけるんじゃないかと期待もしている」と話した。

 夏休み期間中ということもあり、会場には保護者同伴の未成年接種者の姿も多く見られ、文京区の成澤廣修区長は「若い人の姿が多く見られ、東京ドーム接種が引き寄せるパワーを感じている」と手応えを感じた様子だった。

 文京区在住の13歳の男性はヤクルトファンだといい、「野球が好きなので、球場という自分が好きな場所で接種できてよかったです。全然痛くなくて、球場だと楽しくできました」と安堵(あんど)の表情。50代の母親は、「野球を見るみたいな高揚感も少しあり、楽しい気分で、だけどしっかり接種ができるというのは若い人にはアピールできるのではと思いました。ドームは文京区のひとつの象徴なので息子はそこで受けられてよかったと思います」と息子の接種を見守った。

 使用されるワクチンは米ファイザー製。接種対象は3区に在住の接種券を持つ人で、12〜15歳は保護者の同伴が必要となる。実施期間は16日から11月18日までの34日間で、平日ナイター開催日の試合前を中心に実施する。一日に2千数百人の予約を受け入れ、34日間で約3万5000人が2回接種できる想定だ。

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