https://magmix.jp/post/59422

名作があふれている日本のゲーム音楽。ゲームをプレイしたことはなくても、その音楽は知っているという人も多いのではないでしょうか。2021年7月23日のオリンピック開会式でも数々の有名曲が流れ話題となりました。しかし名作はそれだけではありません。音楽も素晴らしい名作ゲームをピックアップしてご紹介します。

●冒険心をくすぐる名曲がズラリ『星のカービィ』
 まずは「星のカービィ」シリーズです。初代ゲームボーイ版が発売されたのは1992年と長い歴史を誇ります。そのなかでもピックアップしたいのが1996年にスーパーファミコン用ソフトとして発売された『星のカービィ スーパーデラックス』。この作品でのカービィは、森の中をはじめ、洞窟、氷の世界、宇宙とさまざまなステージを旅するのですが、バックでオーケストラが奏でる音楽が壮大な世界観とミステリアスな雰囲気を絶妙に盛り上げてくれます。サントラも発売されており、ファンにはおなじみの代表曲「green greens」はもちろん、冒険心と少し切なさも混じった「水晶の畑エリア」などの名曲が盛りだくさんです。

●マリオの動きに合わせて作曲『スーパーマリオブラザーズ』
 続いては、コチラも1985年から長く世界中で愛される名作「スーパーマリオブラザーズ」シリーズです。誰もが口ずさめる「地上BGM」は、マリオの走る速さやジャンプのタイミングなど、その動きのリズムに合わせて作られたそうです。だからこそマリオのジャンプする音やブロックを割ったときの音が、まるで音楽の一部のようにマッチするのですね。しかも、当時ファミコンでは3音しか使えない条件のなかで、地上、地下、城などのステージごとに全然違った曲に聞こえるように意識して作ったとのこと。まさに職人技。ちまたでは、もし選手入場で『スーパーマリオ』が流れたら「選手たちがマリオのジャンプのマネをしてくれたはずなのに」という声も多く見られました。

●世界にカワイイを広めた「ポケットモンスター」
 続いても1996年に初代が発売され、世界から愛される名作「ポケットモンスター」シリーズです。ゲームのタイトル画面で流れる「〜オープニング〜」は、まさにシリーズのメインテーマとも言える名曲で、まさに今から冒険が始まるという気分にさせてくれます。ほかにも聞けば軽快に移動できそうな「サイクリング」、勝負に挑む前に気持ちを盛り上げられる「ラストバトル(VSライバル)」などといった名曲ぞろいです。

●幻想的な和の世界『大神』
 まずは2006年にカプコンからPlayStation2用のソフトとして発売された『大神(おおかみ)』です。キャラクターや風景がまるで水墨画のようなタッチで描かれ、それが幻想的な世界観やアクションにつながっています。そしてその音楽も「和」の要素がふんだんに盛り込まれており、特にラスボスである常闇ノ皇との対決で流れる「太陽は昇る」はゲームファンの間では屈指のゲーム音楽として人気です。

●少年の孤独な戦い『ワンダと巨像』
 続いては、2005年にソニー・コンピュータエンタテインメントからPlayStation2用のソフトとして発売された『ワンダと巨像』です。バトルシーンでは、豪快に暴れる巨像の攻撃をかわし、体から生えている毛のような草にしがみついて弱点を見つけ出し、剣を突き刺して倒します。この巨人にしがみつくまでにひと苦労かかるのですが、これが成功すると、後ろで流れるオーケストラが一気に盛り上がりを見せ、プレイヤーとしては手に持つコントローラーにかなり力が入ります。

●ファンタジーの名作『二ノ国』
 最後はレベルファイブから発売されたRPGの名作「二ノ国」シリーズです。感動的なのがその音楽。ジブリ作品でもおなじみの巨匠・久石譲さんが手がけており、優しくファンタジー感あふれる素敵な曲ばかりです。筆者的には特に『二ノ国IIレヴァンントキングダム』のオリジナルサウンドトラックに収録されている「キングダム」や「希望」は、主人公が自分の国を作り上げようという強い決意なども感じられる名曲です。