時事通信
https://news.yahoo.co.jp/articles/692739087c124e29495167ac4c70238478b08a93

 8強入りを懸けたドミニカ共和国との一戦で、バレーボールの日本女子は力を発揮できずに終わった。

 「焦って自分たちからリズムを手放した」と主将の荒木。無念の表情だった。

 決定力の欠如は致命的だった。高さで劣る日本はコンビネーションの精度が肝。だがミスが多く、クイックも移動攻撃もことごとく決まらない。第1セットは10―25と一方的なスコア。連係どころではなかった。

 日本は1次リーグで、格上のブラジルとセルビアに敗れても、ほかの3チームに勝って準々決勝に進む計算だった。しかし必勝を期した第4戦の韓国にフルセットで惜敗。中田監督は、「持てる力を出せないまま終わった。一番はメンタル」だという。

 1964年東京五輪で金メダルを獲得するなど、かつて「東洋の魔女」と呼ばれた日本。再び巡ってきた東京の舞台でその輝きは戻らなかった。次のパリ五輪を目指せる若手も多いが、25歳の古賀は、「先のことはまだ分からない」と力なく言った。(了)