8/2(月) 5:32配信 時事通信
https://news.yahoo.co.jp/articles/9a082eb610d03f38604775be97c4882ac88e69d3

 東京五輪の競泳に出場した米国選手がレース後のインタビューでマスクを着けず、同国内で厳しく批判されている。

 ルール内の行動だが、一部の米メディアは「自己中心的だ」と報道。新型コロナウイルスの世界的流行が続く中で開催されている大会では、感染リスクに関わる行動に過剰な反応も出ている。

 マイケル・アンドルー(22)は7月30日、男子200メートル個人メドレー決勝で5位となり、マスクを着けずに取材エリアに現れた。理由を問われると、「水中で体を酷使した後は息が苦しい。ここでは全員が検査を受けているので、十分に安全だ」と説明。ほとんどの選手はレース後にマスクをしており、異例の行動が注目された。

 大会の感染予防策をまとめた「プレーブック」は、「アスリートはインタビュー時にマスクを外すことができる」と定めている。ただ、アンドルーは開幕前に、ワクチンを接種しない意向を表明。同選手の姿勢には、当初から批判の声もあった。

 米紙USAトゥデーはオピニオン記事で「米国オリンピック・パラリンピック委員会は、傲慢(ごうまん)な人間のわがままを許している」と非難。SNSでは「彼はルールを破ったわけではない」と擁護する投稿もあるが、問題視する意見が目立つ。

 アンドルーは競泳最終日の1日に、400メートルメドレーリレーで米国の金メダルと世界新記録樹立に貢献。レース後の会見にはメンバー3人とともに、マスクを着けて出席した。(了)