縁深いものとなった東京五輪に悪魔仮面≠アとケンドー・カシンが珍しく感慨深げになっている。

カシンは28日、ノアの「金剛興行」(ノア特設アリーナ)で、中継の解説を行った。大会を通しての解説は自身初となったが、
理論的な解説で評判は上々。しかし本人は「ダメですね。最後はろれつが回らなくなってしまいました。やっぱり僕は
プロレスラーですから(解説者ではなく)プロレスラーとして生きていきたいです」と苦笑いした。

そんなカシンだが、今回の東京五輪には不思議な縁を感じているという。まずは柔道で2個の金メダルを獲得したコソボだ。
1999年の「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」で優勝した際、その賞金を寄付した国ということもあって、一部熱狂的ファンから
「メダルはカシンのおかげだ」との声が上がっていた。カシンは「あそこまで強いと思わなかったですけどね。俺のおかげなんて
おこがましいことは思いもしないけど、感慨深いものはありましたよ。本当にうれしい。これからも頑張ってほしい」としみじみ話す。

またサッカー女子「なでしこジャパン」メンバーのFW籾木結花は慶応大学湘南藤沢キャンパスで講師として「プロレスエクササイズ」を
教えていた講義を受けていたという。「あの時、よく授業に来てくれて『私プロのサッカー選手なんです』って言われたんですよ。
『え、そんな人が俺の授業を受けてくれるのか』って思いましたけどね。あとは女子レスリングの(50キロ級代表)須崎優衣選手は
(早稲田)大学の先輩の娘さんなんです。だから2人は特に応援してます。頑張ってほしい」とエールを送った。

最後に「しかしまさか、本当にやるとは思いませんでしたよ、五輪」とポツリ。カシン肝いりの2人の活躍を願いたいところだ。

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