この夏にバルセロナから一方的に契約を解消されたMFマテウス・フェルナンデスが、その経緯について口を開いた

バルセロナはジョゼップ・マリア・バルトメウ氏が会長を務めていた2020年1月にパルメイラスから移籍金700万ユーロ+インセンティブ300万ユーロでM・フェルナンデスを獲得。だが母国ブラジルでも、バルセロナでプレーできるポテンシャルがある若手とは評価されておらず、疑問符のつく獲得だった。

こうしてバルセロナに加わったM・フェルナンデスだが、メディアからは“幽霊選手”として扱われるほど出場時間がなく、この夏、ジョアン・ラポルタ現会長率いるクラブから一方的に契約を解消している。しかし選手側はこの契約解消を不当として、訴えを起こす構えも見せている。

そうした中でブラジル『グローボ・エスポルチ』とのインタビューに応じたM・フェルナンデスは、バルセロナから契約解消を伝えられた経緯、さらには同クラブで他選手と対等の扱いを受けていなかったことを告白している。

「(契約を解消されるとは)知らなかったし、そう伝えられたときには信じられなかった。僕は家にいて、パートナーと出かけるところだった。そのときにクラブから以前と同じメールアドレスを使っているかメッセージが届いたんだよ。使っていると答えると、その後に(契約を解消する旨のメッセージを)受け取った。その内容についてはあまり理解できなくて、代理人と弁護士に転送した。すると、彼らからはそれが別れのメールだと言われた。それから時間が経つと、メディアで報じられるようになった。(バルセロナとは)話し合いも何もなかった。挨拶も別れの言葉さえなかったんだよ」

「子供の頃からバルセロナでプレーすることを夢見ていた。でも、クラブにたどり着いてみると、選手のようには扱われなかった。彼らにはバルセロナのプロ選手として扱っていないと言ったよ。年俸額や何を成し遂げたかに関係なく、僕はバルセロナの選手なんだよ。僕がプレーするかどうかは、自分ではなく監督やほかの選手たちに依存する。いずれにしても、僕は対等に扱ってほしかったんだ。そのことには不快感を覚えていた。僕はあそこで、いくつものネガティブなことを経験した」

M・フェルナンデスはその一方で、FWリオネル・メッシに対しては称賛の言葉を口にしている。

「彼は天才だ。フリーキックやシュートの練習を見ていたけど、天才だ。物静かで、一歩引いた場所にいるタイプだけど、周囲をすごく観察している。凄まじい選手だ」

https://news.yahoo.co.jp/articles/f80143904191798fede1859d62919cc0940273c7