オリンピック男子サッカー競技1次リーグが28日に行われ、グループD最終節が各地で行われた。

1勝1敗で3位のU-24ドイツ代表と、1勝1分けで2位につけているU-24コートジボワール代表は直接対決を迎えた。ドイツは準々決勝進出へ敗戦は許されない中、オーバーエイジ枠のクルーゼ、前節ゴールのアミリなど、現時点でのベストメンバーを起用。一方引き分け以上で突破が決まるコートジボワールでは、トラオレはベンチスタートに。ケシエらがスタメン入りしている。

キックオフ直後、クアメが空中戦の競り合いでイエローカードを受けるなど、激しい立ち上がりとなった一戦で、序盤に主導権を握ったのはドイツ。11分、見事な連携から決定的なシーンを立て続けに3度作る。25分にはクローゼのクロスから、アヘのヘッドがバーを叩いた。対するコートジボワールは、最終ライン付近からのロングパスや素早い攻撃でドイツDF陣にプレッシャーをかけていく。しかしゴールは生まれず、前半はスコアレスで折り返した。

後半序盤もドイツが勢いを持って入るが、決定機を作れない時間が続く。56分、コートジボワールでは足を痛めたドゥンビアが交代となり、トラオレがピッチに入った。ドイツは62分、リヒターに代えてトイヘルトを送り出す。

すると67分、コートジボワールが先制に成功。ロングスローをボックス内に入れると、ニアでフリックした後、最後は混戦の中でダオが押し込んだ。ついに均衡が崩れる。勢いに乗るコートジボワールは、直後にもロングパスから危険なシーンを作る。

劣勢のドイツは70分、DFラインの背後に飛び出したトイヘルトが決定機を迎えるが、GKの好セーブに防がれる。それでも72分、同点に追いついた。ゴール手前で得たFKを、レーベンが直接叩き込んだ。見事な得点で、試合を降り出しに戻す。しかし、ドイツの反撃はここまで。1-1の引き分けに終わった。

グループDもう1試合、1勝1分けながら得失点差で首位に立っていたU-24ブラジル代表は、連敗で最下位のU-24サウジアラビア代表と対戦。14分にクーニャが先制点を奪ったが、27分に追いつかれる。それでも76分、エースFWリシャルリソンのゴールで勝ち越し。後半アディショナルタイムにもゴールが生まれ、3-1で勝利を挙げた。

この結果、グループD準々決勝進出チームが決定。首位通過のブラジル、そしてコートジボワールが駒を進めた。ブラジルは準々決勝でグループCの2位と、コートジボワールはグループCの1位と対戦する。

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