https://news.yahoo.co.jp/articles/2858ec61e545eec5369fd9b883919981f1f65dbc

 星野源が自身のラジオ番組『星野源のオールナイトニッポン』(2021年7月13日/ニッポン放送)の中で、最近読んだ漫画作品を紹介した。

 「『こんな漫画を読んでいます』みたいな話ってしていないなと思って」と切り出した星野は、最近読んだ作品としてまず『SPY×FAMILY』を挙げた。

 『SPY×FAMILY』は、「少年ジャンプ+」(集英社)にて配信されている漫画で、アニメ化や映画化などのメディアミックスがされていないのにもかかわらずコミックス版の累計発行部数が1,000万部を超えた大人気作品だ。

 「凄腕のスパイが〈潜入捜査のために家族を作れ〉と言われてニセの家族を作るというお話」とネタバレにならないよう注意しながらあらすじを説明し、「最近、漫画からちょっと離れていたんですが、漫画っていいですね」「スパイって自分の身近にはないものだし、舞台となる国も違うけれども、その世界、本の中にグイーンと入るみたいな感じがあってすごく楽しくて」と久々に漫画を読む楽しさを思い出した様子。

 さらに「これは電子書籍で買って、iPadで読んでいるんですけども……」と紹介した作品は、『チ。ー地球の運動についてー』。本作は「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)にて連載中で、タイトルにある通り“地動説”を軸に語られる、人間と自然科学の進歩を描いたスケールの大きな作品だ。

 「タイトルで気になって読んだんだけど、1巻を読み終わった瞬間すごくなかった?」と同じく読んだと言うスタッフに問いかけた。

 「感動っていうのが、『涙が出る』とか『いい話だ』とかじゃなくて、衝撃というか……自分のいろいろが動かされるような。ちょっとこの感動は久々でした。『ヒストリエ』を読んだ時に感じたガーンという感動に近いかな。何度も言うけども、それは「泣ける」とかじゃないですからね。心が動くっていうこと。読んでない方はぜひ」とリスナーにも勧めた。

 最後に紹介したのは、和山やまの『カラオケ行こ!』(KADOKAWA)と『女の園の星』(祥伝社)。和山やまは新刊発売のたびにSNSでも話題になっている人気作家だ。

 「『カラオケ行こ!』は読み切りっていうのもあってそっちから読んだんだけど、話が予想と違う方向に行くっていうのもあって、裏切られるというか、それが気持ちよくてとてもおもしろかったです」と星野。

 『女の園の星』については、「あまりにもいろんな人がおすすめをしていて、ちょっとドキドキしながら読んだんですけども、これも予想と180度違っていて『いやーこれはおもしろい!』って。ネタバレが気になる人は、耳を閉じてアーーーって言ってね」と注意しつつ、「『女の園の星』って表紙でメガネをかけてチョークを持っていて『先生なのかな?』っていう主人公。だから、いわゆる女子校的な“女の園”で『星』=めちゃめちゃモテる人の話なのかなって読み始めたら、『星』っていう名前だったんですよ!」と声をあげて笑い、「こんなイケメンじゃないから違うかもしれないけど、『これはおもしろい役だ! この役やりたい!』って思った」と語った。

 どこかぼんやりしていて、女子学生からはちょっとからかわれがちな、ゆるい星先生。そんな星を演じる星野の姿を近い将来見ることができるのだろうか。