7/17(土) 5:15配信
東スポWeb

阪神・佐藤輝は後半戦再噴火≠キる?

 阪神・佐藤輝明内野手(22)がオールスター第1戦(メットライフ)に全セの「2番・左翼」として先発出場するも、4打数無安打。虎の規格外ルーキーの夢舞台初陣はホロ苦い結果に終わった。夏場に突入して以降、やや低調な成績が続いており、プロ最初のシーズンということもあり疲労の影響を指摘する声も多い。それでも五輪ブレークで十分にコンディションを再調整すれば、8月以降の大噴火≠煌待できそうだ。

 空振り三振、左飛、空振り三振、中飛の4タコに終わった。全パ先発のオリックス・山本ら超一級の投手たちとの対決に注目が集まったが、この日は力負け≠ノ終わった格好だ。「自分はしっかり負けないようにスイングしたんですが、今日は結果が出ませんでした。(山本らは)力強い球でした。明日は打てるようにしたい」と第2戦でのリベンジを誓った。

 試合前に行われたホームラン競争でも西武・山川に4―9で初戦敗退。「疲れました。先に山川さんに9本も打たれて、すごいプレッシャーでした」と素直に白旗を揚げた。

 規格外のパワーの持ち主とはいえ、やはり佐藤輝も人間だ。前半戦をほぼフルで戦ってきた疲労は色濃く残っているようで、3、4月は7本塁打、5月と6月にはそれぞれ6本塁打と順調にアーチを量産しながら、7月は1本塁打のみ。他球団スコアラーは「一時は攻略しつつあるように思われてきたインコースの直球に、再度差し込まれるようになってきた。原因は端的に言って疲労だろう。前半戦最終盤は当てに行く<oッティングで安打を稼いでいたが正直そんな佐藤輝なら怖くはない」と分析する。

 佐藤輝の母校・近大野球部の田中秀昌監督(64)も同様の見解だ。「プロ1年目ということで疲れも相当たまっているのはスイングのキレを見ていれば分かる。夏場で蒸し暑くなりコンディションが落ちている。三振の内容を見てもまさに『悪い時の佐藤』が出てしまっている」と語る。

 長距離移動を挟みながら143試合を戦い抜くプロ野球の戦いは、すべてのルーキーにとって過酷な舞台。だが今季は1か月の五輪ブレークが挟みこまれる異例のシーズンとなる。

 この点を踏まえ、田中監督も「彼にとってはちょうどいいタイミングでオリンピックブレークに入ってくれた。ここからはしっかりとコンディショニングに取り組んでほしい。右ヒジを負傷した大学3年時もそうでしたが、結果が伴わないとメンタル的にもムキになってしまいますからね」とした上で「しっかりと休養を取り、コンディションさえ整えば8月以降はまた打てるようになるでしょう。プロですからね。カネをもらってやっている以上、やってくれなければ困る。自身の持ち味であるフルスイングだけは忘れないでほしい」と教え子の8月再噴火≠ノ太鼓判を押した。

 新人最多本塁打記録(31本)をはじめとした、様々な新人記録更新の期待も集まる背番号8。真夏の超回復でアーチ量産体制に再び突入できるか――。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/8c012776a1ccb19b1ca9291f2f61d59a395b4ab9